先月12日の本コラムで、米大手検索サイト、グーグルがサンフランシスコ市で社員の通勤のために運行させている無料のシャトルバスが“格差社会”の象徴として地域住民から敵視され、デモが起こるなど大きな問題になっているというお話をご紹介しました。 このコラムへの反響は大きく、現地に住む日本人をはじめ、多くの方からメールで感想などをもらいました。その中には「高給取りのIT(情報技術)企業に対する単なる妬み」といった意見も少なくありませんでした。 実は記者もあのコラムを書きながら「あのグーグルのことだから、カエルの面に何とかだろうなあ」と思っていたのですが、何とこの“グーグルVS地域住民”のガチンコ対決、全く予想外の展開をたどり始めたのです。不動産も上昇…「専用バスが渋滞の原因だ」 ではまず簡単におさらい。事の発端は、グーグルがサンフランシスコ市一帯に住む社員の通勤用に走らせている32台の無料シャトルバ