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ブックマーク / honkawa2.sakura.ne.jp (9)

  • 図録▽貧乏人は何を食べているか

    困窮層はどんな肉にべ、どんな魚をべているかを厚生労働省「国民健康・栄養調査」によって図録0228で明らかにしたが、ここでは同じ調査の結果から肉や魚に限らず全般的に困窮層(貧乏人)は何をべているか(および何をべていないか)にふれよう。 「貧乏人は麦をえ」という言葉が有名であるが、これは後に首相となる池田勇人蔵相の1950年の国会答弁だとされる。これは、米の配給制による統制経済から脱し、価格差に応じ「所得の少い人は麦を多くう、所得の多い人は米をうというような、経済の原則に副つたほうへ持つて行きたい」という趣旨の発言だったのが、池田蔵相の日頃の尊大な態度に不快感を抱いていた野党、マスコミによってそう伝えられたものである。 それでは、現代では、いったい貧乏人は何をべているのであろうか。この点に関する統計データはありそうでなかなか得られない。厚生労働省の国民健康・栄養調査は、旧来の国

  • 図録▽ひと助け(社会的援助)の国際比較

    ギャラップ社の国際調査により、ボランティア活動や社会的援助についてのOECD諸国、及び中国、インド、ロシアなど非OECD諸国を含む39カ国の国際比較が行われている(データはOECD報告書による)。ボランティア活動の国際比較は図録3002に掲げたが、ここでは、困っている見知らぬ人を助けたことがあるかという社会的援助の比率についての国際比較を掲げた。 日は見事に最下位となっている。トップは米国、2位はニュージーランドである。何か日人は非常に冷たい国民のように感じられて心苦しくなる調査結果である。 もっとも、日では周りに困っている人が少ない、あるいは困っている人を政府や公共機関が助けるシステムが出来上がっているという背景も要因としては考慮に入れる必要があるだろう(困っている人が少ないという点は図録4653参照、また助け合いがなくとも成り立つ社会が人間関係の希薄さを招いている点については、図

  • 図録▽30歳代男性の年収別婚姻・交際状況

    正規従業員と非正規従業員とで結婚率で大きな格差がある点についてはすでに2002年就業構造基調査の特別集計データをもとに図録3250でかかげた。 ここでは、年収別の結婚比率を内閣府が2010年に実施したインターネット調査(登録モニターから属性毎に固定数で回答を得て、母集団の構成に応じてウエイトバックして結果を出すやり方)からグラフにした(データはここ)。 年収別の結果は30歳代男性について、既婚、恋人あり、恋人なし、交際経験なしの4区分の構成を示した。 マスコミで報道されたとおり、年収300万円を境に既婚の比率は9.3%から26.5%(あるいはそれ以上)と変化幅が最も多くなっている点が目立っている。年収300万円未満であると恋人なし、あるいは交際経験なしも300万円以上と比較して格段に多くなっている点も目立っている。 正規・非正規の別で既婚の比率に大きな差がある(図録3250参照、ここでも

    narwhal
    narwhal 2011/07/12
    金がないのは首がないのと同じ。
  • 図録▽やせ過ぎ女性比率の国際比較

    やせ過ぎ女性の比率の国際比較をグラフにした。ここで、やせ過ぎ(痩せすぎ)はBMI(体重㎏÷身長の二乗㎡)が18.5未満と定義されている。データはWHOのBMIデータベースによる(1人当たりGDPは世銀データ)。 一般には、料事情もあって、所得(1人当たりGDP)の低い貧困国ではやせ過ぎ女性が多いという傾向がある。 東チモール、エリトリア、エチオピアといった最貧国に加え、パキスタン、バングラデシュといったイスラム国でやせ過ぎ女性が多いことが目立っている。イスラム圏では女性の平均寿命の対男性比が相対的低いこととも関わりがあると思われる(図録1670参照)。 日は、11.0%と112カ国中、30位であるが、所得の高い国としては、シンガポールやアラブ首長国連邦と並んで、異例の高さとなっている点が目立っている。国民全体、あるいは女性平均の体型が世界の中でスリムである点では日と共通の韓国でもやせ

  • 図録▽日本人の体格(BMI)の変化

    男女別年齢別の体格指数(BMI)の推移は非常に興味深い日人の変化を示している。BMIは体重(kg)を身長(m)で2回割ると得られる指数である。 年齢別の分析の前に、年齢調整BMIの推移によって、男女別の大きな変化を見ておこう(下図を参照)。 男性は一貫して太めになって来ている。女性は1970年代前半、高度成長期が終わるとそれまでの体格充実の方向から痩せの方向へと変化し、その後も一貫してスリム化の方向をたどって来ている。戦後から高度成長期までは男性の方が女性より痩せていた。料や保健が十分でなかった時代には男性は出産の安全を考えて女性に栄養を多く分けていたといえよう。男女が明確に逆転したのは1983年である。 日人の体格の変化が日だけの状況かを探るため、世界各国の男女別の年齢調整BMIの推移を図録2200cに掲げた。 次に題の年齢別の推移に移ろう。 戦後直後には20歳以上の男女の体格

    narwhal
    narwhal 2009/12/31
    "日本女性が10代から20代にかけて痩せることが他国と比較して特異である"
  • 図録▽平均身長の国際比較

    男女はほぼ平行したパターンなので、男性についてみてみよう。 日人男性の身長は172.1㎝であり、最も背の高いオランダ人男性183.8㎝より11.7㎝低くなっている。背の高い方では、オランダの他、デンマーク、チェコ、ウクライナでは男性の身長が181㎝を越えている。他のヨーロッパ諸国や旧英領植民地のオーストラリア、カナダ、米国といった国のほか、トンガなどオセアニア諸島もほぼ175㎝以上と日人より背が高い。 旧版では日中国韓国といった東アジア諸国は、日より背が低かったが、今回の更新では日を追い抜いている。経済発展の成果が身長にもあらわれたと言ってよかろう。 一方、日人より身長が低いのは、ヨーロッパにはなく、アジアやアフリカの諸国である。中東のうちサウジアラビア、中南米の一部も日より背が低い。 日より遅れて経済成長した途上国が栄養状態の改善などによって身長が伸びたため、現時点で

  • 図録▽カレー粉の調合例

    カレーライスは我が国家庭の人気メニューの1つとなり、小さな子供のいる家庭では2週間に1回はカレーが夕飯の献立に上る(図録0328、図録0330参照)。また外を含め、現在ではラーメンと並ぶ国民となり、人気料理ランキングでも地位を上昇させている(図録0332参照)。 インドにおけるのカレーの作り方は、日のように市販のカレー粉やカレールウを使って調理するのではなく、常備している何十種類ものスパイス(香辛料)の中から10種類前後を自在に組み合わせてその日毎のカレー料理に仕上げていくといわれる。調合傾向は家庭により異なり、地域や宗教、民族、カーストによって異なる。例えば、ヒマラヤの近くの北部では温和な調合が多く、インド南部ではヒリヒリ辛い調合が好まれるといわれる。水とこね合わせてペースト状にして使用する。やはり家庭で作られる1カ月など作り置きの乾燥混合スパイスはガラムマサラと呼ばれる(山崎春栄

  • 図録▽未婚者のセックス体験率の推移

    中高校生・大学生のセックス(性交渉)経験率の推移については図録2460でふれたが、ここでは、18歳以上34歳までの未婚者を対象としたセックス経験率の推移をグラフにした。 資料は国立社会保障・人口問題研究所の「結婚と出産に関する全国調査(独身者調査)」である(2015年調査対象11,442、回収票9,674、有効票8,754)。 なお、100からセックス経験率を引いた値が、いわゆる童貞率、処女率に当たるが、回答には「不詳」があるため、厳密には一致しない。 目立った特徴は3つである。 第1に、未婚者の性体験比率の男女差が大きく縮まった。若い世代ほどこの傾向が著しくなっており、18~19歳では男女のセックス経験率が2005年には逆転している(2015年以降には再逆転)。20~24歳では2015年には逆転している。いわゆる草系男子と肉系女子といった対比が当てはまっている。この傾向はバブル経済期

    narwhal
    narwhal 2009/04/08
    1997年や2002年の25-29才よりも、2005年の30-34才の方が低いな。たぶん追跡調査じゃないんだろうけど。
  • 図録▽教育費の高さと合計特殊出生率の相関(都道府県データ)

    アンケート調査で子供が少ない理由を聞くと教育費の高さを答える親が多い。また、韓国など儒教圏の合計特殊出生率の低さの理由として、私的教育費の高さが指摘される。 そこで家計支出としての教育費の高さと合計特殊出生率との相関を都道府県データで検証してみた。教育費は、子供1人にかかる教育費の高さを見るため、全国消費実態調査から、世帯の平均教育費支出を、幼稚園から大学、専門学校まで含めた学校に通っている平均世帯員数で割った値を採用した。かなり密接なマイナスの相関関係があることがうかがえる。別の要因が教育費の高さと合計特殊出生率の低さをともにもたらしている場合も同じような相関関係が生じるので、これだけで因果関係を証明したことにはならないが、それを疑ってみる価値はありそうである。 少子化の理由としては、高学歴化、晩婚化や女性就業率の上昇が指摘されることが多いが、むしろ、

    narwhal
    narwhal 2009/03/01
    (子ども一人あたり)"教育費が高い→子供数の減少(出生率の低下)" との説だが、その因果は逆かも知れん。
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