鼻づまりを改善する成分として市販の鼻炎薬に使われている「フェニレフリン(塩酸塩)」について、米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は9月、「飲み薬(経口薬)では効果がない」という見解をまとめた。フェニレフリンは日本でも多くの市販の鼻炎内服薬に使われている。薬局・薬店のカウンター越しに販売されるためOTC(over the counter=オーバー・ザ・カウンター)薬とも呼ばれる市販薬は、近年、軽度の体の不調は自分で手当てする「セルフメディケーション」の担い手として注目を集めている。これから迎える風邪のシーズン。どのように市販薬を選べばよいのか。FDAの見解公表を機に考えた。 直接鼻に使う場合には有効 銘柄によって違いはあるが、飲み薬の鼻炎薬の多くは、鼻づまりと鼻水、のどの腫れや痛みを抑えるのに有効な成分が一つの薬に含まれている。フェニレフリンは、これらのうち鼻づまりに効くとされる成分だ。 「