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ブックマーク / realsound.jp (176)

  • fhánaが“再生の物語”を経て目指す、新たな表現 「色んな並行世界を包み込んでいきたい」

    キャリア初の京都アニメーションとのタイアップとなった『小林さんちのメイドラゴン』のOP「青空のラプソディ」では、フィリーソウルやディスコを取り入れた音楽性やMVでのダンスが話題になり、より幅広いファンを獲得したfhána。彼らの新曲「ムーンリバー」は、4年前のデビュー曲「ケセラセラ」が起用されたTVアニメ『有頂天家族』の続編『有頂天家族2』(TOKYO MXほか)のエンディング曲だ。京都を舞台に狸の一家の再生を描いた一期の雰囲気を引き継ぎつつも、作では主人公の憧れの女性・弁天の心の機微に焦点を当てるため、yuxuki wagaが初めてリード曲の作曲を担当。デビュー曲から一周回って辿り着いた今ならではの魅力を楽曲に落とし込んでいる。『Looking for the World Atlas Tour 2017』が終わったばかりの彼らに、このシングルに込めた思いやfhánaの現在地、そしてツア

    fhánaが“再生の物語”を経て目指す、新たな表現 「色んな並行世界を包み込んでいきたい」
  • 岩里祐穂 × ヒャダインが明かす、名曲の作詞術「重要なのは“いかに言わずして言うか”ということ」

    作詞家・岩里祐穂によるトークライブ『Ms.リリシスト~トークセッション vol.3』が2017年4月16日に開催された。このイベントは岩里の作家生活35周年記念アルバム『Ms.リリシスト』リリースを機に、あらゆる作詞家をゲストに招き、それぞれの手がけてきた作品にまつわるトークを展開するもの。リアルサウンドでは、そのトークライブの模様を対談形式で掲載している。今回ゲストとして登場したのは、ももいろクローバーZやでんぱ組.incなどのアイドルを中心とした幅広いアーティストの作詞のみならず、作曲、編曲も手がけるヒャダインこと前山田健一。両者が手がけてきた楽曲の制作秘話を紐解くと、物語の描き方や言葉の使い方など、それぞれの特徴が浮かび上がってきた。(編集部) ももいろクローバーZ「ワニとシャンプー」 岩里:私がヒャダインさんのことを初めて知ったのが、ももいろクローバーZのシングル『猛烈宇宙交響曲・

    岩里祐穂 × ヒャダインが明かす、名曲の作詞術「重要なのは“いかに言わずして言うか”ということ」
  • 桐山漣、仮面ライダー俳優からの飛躍ーー『コードネームミラージュ』で見せた“静かな熱さ”

    仮面ライダーシリーズが輩出してきた人気俳優は数知れないが、ハードボイルドな世界を意識した『仮面ライダーW』(テレビ朝日系)で主演を務めた桐山漣もそのひとり。同作は菅田将暉とのW主演によって人気を博した。その桐山が、テレビ東京の深夜ドラマ『コードネームミラージュ』でふたたびハードボイルドな世界に帰ってきた。感情を出さないクールな主人公役ではあるが、その内に、桐山自身の持つ熱を感じさせる作品になる可能性がある。 4月8日から放送を開始した挑戦的なプロジェクト『コードネームミラージュ』は2クール、全25話にわたって放たれる大型企画だ。『サクラ大戦シリーズ』、『魔神英雄伝ワタルシリーズ』の広井王子が原作を務める完全オリジナル作品で、過去の任務によって脳の一部を損傷し、感情と記憶を失った主人公のミラージュ/森山真一(桐山)が、警察内の特殊部隊K13のトップエージェントとして表だっては解決できない犯罪

    桐山漣、仮面ライダー俳優からの飛躍ーー『コードネームミラージュ』で見せた“静かな熱さ”
  • 岸田教団&THE明星ロケッツと盟友エンジニアが考える、自作機材の利点と“ロックバンドの音像”

    同人音楽サークル「岸田教団」率いるロックバンド、岸田教団&THE明星ロケッツによるサード・アルバム『LIVE YOUR LIFE』がリリースされる。前作『hack/SLASH』からおよそ3年ぶりとなる作には、TVアニメ『GATE(ゲート)自衛隊彼の地にて、斯く戦えり』(TOKYO MXほか)のオープニングテーマ「GATE〜それは暁のように〜」など、タイアップ・ソング4曲を含む12曲を収録。エッジの効いたハードなロックサウンドと、リーダー&ベーシスト岸田によるモダンなメロディ、そしてボーカルichigoのキュートでパワフルな歌声が、聴くものを圧倒する。決して甘くない歌詞の世界も聴くたび病みつきになりそうだ。 そこで今回、すべての楽曲を手がける岸田と、彼の朋友であり「鯛の小骨」というアーティスト名でも活動するマスタリング・エンジニア、守屋忠慶に話を聞いた。アルバムについてはもちろん、自作エ

    岸田教団&THE明星ロケッツと盟友エンジニアが考える、自作機材の利点と“ロックバンドの音像”
  • 『ひるね姫』神山健治が挑んだ新しい表現方法 アニメにおける“光と影”の役割を考える

    3月18日から公開の『ひるね姫〜知らないワタシの物語〜』は、『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズや『東のエデン』の神山健治監督によるオリジナル企画の映画だ。 夏休みの始まる日、高校3年生森川ココネは、父のモモタローが警察に拘束されるという事件に巻き込まれる。一方、昼寝ばかりしているココネの夢の中では、ハートランド王国のお姫様エンシェンが、国を襲う鬼を倒すための冒険を始めていた。関係ないはずの現実と夢。そのふたつが映画が進むに連れて次第に重なり合っていく……。どんな家族にもありそうな出来事をファンタスティックでしつらえで語る。その語り口そのものが、観客の心を動かすポイントになっているのがこの映画の特徴だ。 その上で注目したいのは、作のルックだ。ここ10年余りは、アニメの中で光をどう扱うかは画面づくりの大きなポイントとなっており、作はそこにまた新しい切り口でアプローチしているからだ。 『ひる

    『ひるね姫』神山健治が挑んだ新しい表現方法 アニメにおける“光と影”の役割を考える
  • fhánaが初の京アニ作品主題歌で“踊った”理由「ダンス・ミュージックには主役がいない」

    2016年は2ndアルバム『What a Wonderful World Line』とそれに伴うツアーを成功させ、8月にはシングル『calling』をリリース。アニソン、バンド、エレクトロ・シーンなど様々な境界線を越えてますます飛躍を遂げてきたfhánaが、最新シングル『青空のラプソディ』を完成させた。2017年の第一弾シングルとなる同作の表題曲は、京都アニメーション制作のTVアニメ『小林さんちのメイドラゴン』(TOKYO MXほか)のオープニングテーマ。同曲では、バンドの結成秘話をモチーフにメンバー全員がダンスを披露するMV同様、ディスコ~フィリー・ソウル直系の贅沢なサウンドを活かすことで、これまで見たことのない彼らの表情が全面に押し出されている。そして、この作品の何より重要なテーマと言えるのは、「異なる価値観を持つ人々が、いかに手を取り合い、共に歩んでいくか」ということ。そんな楽曲に込

    fhánaが初の京アニ作品主題歌で“踊った”理由「ダンス・ミュージックには主役がいない」
  • 早見沙織が“歌”を通して見つけた表現方法 声優界随一の歌唱力はいかにして育まれたか?

    声優として映画『聲の形』で主演・西宮硝子の声を務めるなど、2016年も大きな飛躍を見せた早見沙織。彼女は2015年8月にアーティストデビューを果たし、2016年5月には1stアルバム『Live Love Laugh』、12月21日には1stミニアルバム『live for LIVE』をリリースした。リアルサウンドでは今回、早見にインタビューを行ない、彼女の類いまれなる歌唱力が生まれた理由や、自身初のツアーに向けて制作された楽曲から生まれた『live for LIVE』、そして早見にとってのライブや自身も携わる楽曲制作の裏側についてじっくりと語ってもらった。(編集部) 「キャラクターと自分らしさの間にどう落とし込むか」 ーーリアルサウンド初登場ということで、まずは声優である早見さんが音楽と触れ合ったきっかけについて訊いていきたいのですが、もともとジャズボーカルを習っていたそうですね。 早見:そ

    早見沙織が“歌”を通して見つけた表現方法 声優界随一の歌唱力はいかにして育まれたか?
  • SCREEN modeが語る、音楽家として突き抜ける方法「意図がはっきりしたコンテンツをやりたい」

    アニソンを再定義する。流行りのエレメンツを使わずに新しいものを作る。たとえ意味のない歌詞にも説得力を持たせる――毎回刺激的なフレーズが飛び出すSCREEN modeのインタビュー、今回のアイテムはTVアニメ『文豪ストレイドッグス』(TOKYO MXほか)第2クール・オープニングテーマ「Reason Living」だ。シンプルなマイナーキーのエイトビート、華麗に舞うストリングス、キャッチーなサビ始まりによる、作曲家・太田雅友が伝家の宝刀を抜いた豪快なロック・チューンと、これまで以上に熱くワイルドな歌を聴かせる勇-YOU-とのバランスは完璧。収録曲3曲の意外な関連性も含め、謎解きの楽しさにあふれた最新語録の登場だ。(宮英夫) 「前回よりも進化できた実感がある」(勇-YOU-) ――今回もまた、ミュージック・ビデオがすごいことになっていて。 勇-YOU-:体を張りましたね(笑)。前回はボクシン

    SCREEN modeが語る、音楽家として突き抜ける方法「意図がはっきりしたコンテンツをやりたい」
    turu_crane
    turu_crane 2016/10/22
    全部「勇-YOU-」表記なの、MCでおもしろくなっちゃいそうだ… />速いエイトビートの曲で、弦がめっちゃ入っているマイナーキーの曲は、久しぶり
  • 山田尚子監督は“映画作家”の名にふさわしい存在だ 映画『聲の形』の演出法を分析

    映画作家とはどんな人物を指すだろうか。ヌーヴェル・ヴァーグを生んだことで知られるカイエ・デュ・シネマの批評家たちは、アルフレッド・ヒッチコックやハワード・ホークスを真の映画作家と見なした。この2人は職人肌の娯楽映画の監督であるが、どんな作品でも監督の個性や匂いのようなものが刻印されている。 声高に主張を掲げずとも、刻印される何かを持ちうる映画監督を映画作家と呼ぶのなら、山田尚子監督はそう呼ばれるにふさわしい存在だと『聲の形』で証明した。過去の作品とはまるで異なる雰囲気の作品でありながら、あらゆるシーンに山田尚子の刻印がある。 ほんわかとした平和な世界の可愛い女の子の物語である『けいおん!』や『たまこラブストーリー』で人気を博した山田監督が、いじめとディスコミュニケーションを中心に息苦しい世界を描くと聞いた時は驚いた。『聲の形』で山田監督は、今まで自身が描いてきた世界とは180度真逆の世界と

    山田尚子監督は“映画作家”の名にふさわしい存在だ 映画『聲の形』の演出法を分析
  • 牛尾憲輔の『聲の形』サントラは“劇伴”を超えた“残響アート”にーー小野島大が注目作を紹介

    今年初頭に傑作ソロ・アルバム『the shader』をリリースしたばかりの電子音楽家agraphこと牛尾憲輔が、京都アニメーション制作の新作映画『聲の形』の音楽を担当。そのサウンドトラック盤『a shape of light』(ポニーキャニオン)は、『the shader』で得られた成果をさらに発展・拡大させた独自のエレクトロニカを展開しています。 牛尾が子供のころから弾いていた実家の古いピアノの、ノスタルジックで静謐な響きやノイズを加工し再構成した、残響アートもしくはノイズ・アートとも言うべき圧倒的に美しく温かく、奥行きのある音像。思春期の壊れそうに切実な心情とひたむきな思いを結晶化したような映画の世界観を見事に表すと同時に、単なる劇伴音楽の域をはるかに超えた秀逸な音響作品でもあります。サントラ盤を見て、映画を見て、原作を読み、そしてもう一度サントラ盤を聴くと感動が何倍にも増すことは請け

    牛尾憲輔の『聲の形』サントラは“劇伴”を超えた“残響アート”にーー小野島大が注目作を紹介
  • クラムボン・ミト、サカナクション、くるり岸田……バンドマンが手掛ける劇伴、それぞれの特徴とは?

    近年、シーンの最前線にいるバンドのメンバーが、映画の劇伴を手掛けることが増えてきた。たとえば、クラムボン・ミトが映画『心が叫びたがってるんだ。』、サカナクションが映画『バクマン。』の主題歌と劇中音楽、くるりの岸田 繁が『まほろ駅前狂騒曲』の劇伴を担当するなどしている。なぜ、バンドマンがここまで積極的に起用されるようなったのか。 スペースシャワーTVの映像プロデューサーであり、『フラッシュバックメモリーズ3D』や『劇場版BiSキャノンボール2014』、現在公開中の『私たちのハァハァ』といった話題作を手がけた高根順次氏は、先に挙げた3作品の充実ぶりを指摘する。 「『心が叫びたがってるんだ。』に関しては、作品の根幹にも関わる、ミュージカルの楽曲を含むスタンダード・ナンバーが多く使用されています。ミトさんはそれを上手くアレンジし、必要なところに必要な分だけ音が足されているという感じで、音響効果を含

    クラムボン・ミト、サカナクション、くるり岸田……バンドマンが手掛ける劇伴、それぞれの特徴とは?
  • 寺山修司生誕80周年ーー伝説の音楽家J・A・シーザーが綴る、寺山作品が目指したもの

    2015年、寺山修司生誕80周年を迎えた。寺山は「言葉の錬金術師」と呼ばれ、劇作家、演出家、詩人、歌人、小説家、評論家など多方面に才能を発揮した人物である。昭和42年に「演劇実験室◎天井棧敷」を結成、1960年代後半から70年代半ばにかけて小劇場ブームを巻き起こしたことでも知られている。 1983年、満47歳という若さでこの世を去ったが、彼の遺した数々の文芸作品は今もなお多くの表現者たちに影響を与え続けている。もちろんその表現者には、音楽家、アーティストも多く含まれており、日音楽文化に寺山の「言葉」が与えた影響は大きい。 来る10月11日、12日『冥土への手紙ー寺山修司生誕80年記念音楽祭』が恵比寿ガーデンホールで開催される。寺山演劇の全音楽を担当し、寺山修司の遺志を継いで「演劇実験室◎万有引力」を主宰する音楽家J・A・シーザーを中心に、大槻ケンヂ、カルメン・マキなどの寺山修司にゆかり

    寺山修司生誕80周年ーー伝説の音楽家J・A・シーザーが綴る、寺山作品が目指したもの
  • LiSAがジャンルを超えて支持される理由とは?  ロックとポップを自由に行き来する表現を分析

    筆者のなかでLiSAのイメージが大きく変わったきっかけは、cinema staffに対するインタビューだった。TVアニメ「進撃の巨人」後期EDテーマとして制作された「great escape」に関するインタビューで、ロックバンドがアニメソングを手がけることについて話しているとき、メンバーの口からLiSAの名前が挙がったのだ。 彼らとLiSAはともに岐阜県出身であり、インディーズ時代、cinema staffはLiSAがボーカルを取るバンドと地元のライブハウスで対バンすることも多かったという。LiSAは当時からすごく歌が上手かったし、スター性もあった。アニメソングをきっかけに有名になることは想像してなかったけど、人気が出るのはすごくよくわかる……LiSAが地元でバンド活動をしていたことすら知らなかった筆者は、彼らの言葉を聞き、“そんなバックボーンがあったのか!”と驚くと同時に“なるほど!”と

    LiSAがジャンルを超えて支持される理由とは?  ロックとポップを自由に行き来する表現を分析
  • 渋谷公会堂、一時閉鎖へカウントダウンーー市川哲史が綴る、名物ホールの歴史と裏話

    耀け!!日歌謡祭。ソナーポケット。モンゴル800。仲井戸麗市。LOUDNESS。木村カエラ。愛乙女★DOLL。前川清&クール・ファイブ。JUN SKY WALKER(S)。BONNIE PINK。南こうせつ。赤西仁。岡村孝子。氷川きよし。高中正義。そして沢田研二。 この無節操な謎のラインナップ、勘のいい人ならピンと来るだろうか。 建て替えを理由に10月4日をもって一時閉館する渋谷公会堂の、ラスト一ヶ月間の主な公演だ。最期が沢田研二3デイズ(!)というのがまた、しびれる。 1964年の元祖東京五輪関係のインフラとして、在日米軍施設<ワシントンハイツ>の跡地に国立代々木競技場・NHK放送センター・渋谷区役所と一緒に建設されただけに、最初は東京五輪の重量挙げ会場だった。そして翌65年2月からコンサートホールとして長年、我々に親しまれてきた。 そういう意味では築50年超の物件なのだが実は10年前

    渋谷公会堂、一時閉鎖へカウントダウンーー市川哲史が綴る、名物ホールの歴史と裏話
  • なぜギタリストはステージでチューニングをするのか 兵庫慎司が“積年の謎”に迫る

    ライブ中にステージ上でミュージシャンが行う、ギターやベースのチューニング。あれ、どんな意味があるのだろうか。 曲間でボーカルがMCをしている時に、チューニングをしているのはまだしも、客電が消えSEが流れ、ステージに登場してアンプ脇に立てられていたギターを手にし、いきなり1弦ずつチューニングを確かめ始めるギタリスト。みんながみんなそうではないが、けっこうな頻度で目撃する。その間、こっちは演奏スタートを待ってぼーっとSEを聴いていなきゃならないことになる。そもそもギターはきっちりチューニングが合った状態でそこに置かれているはずなわけで、あれ、意味あんの? 何年か前に、その筋のプロである知人ふたりにたずねてみたことがある。ひとりは元々楽器店で働いていて、レコード会社へ転職して以降一貫して制作畑で仕事をしてきたディレクター(仮にYとします)。もうひとりはさまざまなバンドを手がけてきて、今も日々大忙

    なぜギタリストはステージでチューニングをするのか 兵庫慎司が“積年の謎”に迫る
  • つんく♂の総合P“卒業”後、ハロプロはどう変化する? 節目の楽曲と次世代作家を分析

    ハロプロことハロー!プロジェクトの総合プロデューサーを務めていたつんく♂。過去形となっているのは、9月10日発売の書籍『だから、生きる。』(新潮社)にて、人の告白により、「総合プロデューサーを“卒業”した」という事実が伝えられたからである。今年は咽頭がん手術により、声帯を摘出。同氏の母校・近畿大学の入学式で自ら告白したシーンも、未だ記憶に新しい。 第3者的な視点からも感じられるつんく♂の節目ではあるが、それは同時に、長い歴史を持つハロプロにとっての大きな節目でもあった。同著によれば、同氏が総合プロデューサーを“卒業”するきっかけとなったのは、2013年の秋頃。アップフロントの会長からの提案で、昨年、2014年10月のモーニング娘。’14によるニューヨーク公演『Morning Musume。'14 Live Concert in New York』から声帯摘出までの間で、徐々に仕事を制限す

    つんく♂の総合P“卒業”後、ハロプロはどう変化する? 節目の楽曲と次世代作家を分析
  • アニソンの歴史に「メロキュア」というピースを嵌めるときが来た

    Realsoundという媒体の中心読者がどのような音楽聴取層なのか、記事の筆者にはいまひとつ定かではないが、少なくとも「メロキュア」という名前が、読者の多くにとって大メジャーなものではないだろうと予想する。仮にアニメファン、アニメソングのリスナーであったとしても、若年層であれば、「かろうじて名前は知っている」くらいの感覚の人が、大半ではないだろうか。 アニメソング――いわゆる「アニソン」が、音楽ファンならびに音楽マスコミから、さまざまな形で注目を集めるようになって久しい。2000年代前半に、CDの売上が全体的に低迷するなか、ジャニーズや演歌と同様に「アニメファン」という固定支持層を持つアニソンが、市場で存在感を増していった。こうしたビジネス面での注目の高まりにあわせて、楽曲面の面白さ、質の高さに注目した言説も、マスコミに多々登場するようになった、という流れがある。 念のため述べておくと、

    アニソンの歴史に「メロキュア」というピースを嵌めるときが来た
  • 『ラブライブ!』声優のソロデビューはなぜ増えている? さやわかが作品とプロジェクトの特性を解説

    新世代アイドルプロジェクト『ラブライブ!』で主人公のアイドルグループμ's(ミューズ)を演じていた声優たちが、続々とソロ歌手デビューを果たしている。 7月には星空凛役を務める飯田里穂が『rippi-rippi』で、10月には東條希役の楠田亜衣奈がソロデビューミニアルバム『First Sweet Wave』をリリース。新田恵海・内田彩・南條愛乃・Pile(パイル)・三森すずこは番組開始前からこれまでにかけてデビュー済みで、μ'sのメンバーでは久保ユリカと徳井青空を残すのみとなった。 『ラブライブ!』がこのタイミングで次々とソロ歌手を輩出するのは、どのような背景があるのだろうか。同作を含むアニメ・ゲームカルチャーに明るいライター・物語評論家のさやわか氏は、作品の特質がこの現象に大きく影響していると解説する。 「まず前提として、『ラブライブ!』の声優さんは、もとより音楽活動を行っていたり、ソロ活

    『ラブライブ!』声優のソロデビューはなぜ増えている? さやわかが作品とプロジェクトの特性を解説
  • 野村義男が語る、ギターコレクターの心得「どんなギターにも、それぞれ全部に意味がある」

    300を超えるギターコレクションを一冊にまとめた『野村義男の“思わず検索したくなる”ギター・コレクション』が6月25日に発売された。書の登場に「待ってました!」と膝を打ったギターファンも少なくないのではないだろうか。希少なヴィンテージ・ギターから愛くるしいビザール・ギター、ちょっと奇妙な珍品ギターまで、300を超えるギター・コレクションから伝わる、マニアの真髄とは? 「弾いて、集めて、改造して」と、止まることを知らないギター愛について、人に語ってもらった。 ※なお、同書に掲載されているギターの話については、<モデル名:掲載ページ>を参照。 「100万円のギターでも1万円のギターでも、買うときの覚悟は一緒」 ──まずは、ギターを始めたきっかけからお聞かせください。 野村:姉ちゃんが、かぐや姫や風にハマっていて、アコースティックギターをやっていたんです。でも、当時の僕は隣の部屋でプラモ

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  • 日本初、定額制ライブ行き放題サービス「sonar-u」スタートへ

    初の定額制ライブ行き放題サービス「sonar-u」が、6月よりプレオープンしている。 同サービスは、「一つでも多くのライブをあなたに」をコンセプトとする「ライブ参加型体験サービス」。提携アーティストが、提携オーガナイザーのイベントに出演するライブを「u-live」と定義し、同サービスの会員であるサポーターは月額1,600円(税別)で、全国のu-liveに、好きなときに好きなだけ参加することができるというもの。現在、同サービスでは提携アーティストの募集をおこなっており、平成27年秋の格リリース時には、関東・関西・東海地方で150組以上のアーティストと50以上のオーガナイザーと共に、月間100以上のイベントをサポーターに提供予定とのこと。 同サービスのサポーターは、参加イベントのレビューをソナーユーサイトに掲載することができ、アーティストとオーガナイザーを応援することで、支援ができる形

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