女子学生がバイトした店のホワイトボードいまどきの大学生は、親のリストラや非正規化など社会の現実を反映し、苦学生が目につく。生活費や学費、遊興費などに事欠くためにアルバイトしてお金を稼いでいる。こうした事情から私が教えている学生の大半はバイトに明け暮れている。ゼミの授業などで学生の発表が長引いた場合に時間を延長して授業を続けていると、「これからバイトがあるので・・・」とそそくさと去っていく学生は珍しくもない。 そのバイト先に「ブラック企業」が目につくのだ。ブラック企業とは、長時間にわたって働かせる、休みを与えない、精神的に追い込む、理不尽なノルマを課す、残業代を払わないなど、違法な働かせ方をする会社のことだ。 家庭教師派遣で長い待ち時間があるのに待機時間に賃金を支払わない。居酒屋で残業になった時に時間外手当を支払わない、テスト期間中も休めないほどシフト勤務を入れられる、カフェで12時間以上働