人工甘味料は血糖値に与える影響がないため、糖質たっぷりのものであふれかえる現代社会で健康的な生活を送るために欠かせません。一方、安全性を不安視して「体に悪い」と手に取ることをためらう人も少なくありません。世界保健機関(WHO)傘下の研究機関も今年7月、「アスパルテーム」に発がん性の可能性があるとの見解を示しました。しかし、糖尿病専門医で「ロカボ」の生みの親、山田悟医師は「『脂は太る』と同様、根拠なき固定観念に過ぎません。積極的に摂取して大丈夫」と言います。その訳をじっくり聞くと、人工甘味料が持つ大きな可能性が見えてきました。 人工甘味料は体に悪い? 現在、日本で広く普及している人工甘味料の一つに「エリスリトール」があります。果物の発酵食品から抽出されるなどした天然由来の甘味料で、炭水化物の一つ「糖アルコール」に分類されますが、カロリーはありません。 摂取しても小腸から吸収され、血中を経てそ