安倍元首相銃撃事件 フランスでも衝撃~平和な国でなぜ? 警備のあり方に疑問も 元首相の悲劇は日本に何をもたらすのか 山口 昌子 在仏ジャーナリスト 安倍晋三元首相が銃撃されて死亡したニュースは、私が住むフランスでも衝撃とともに大々的に報道された。国民の関心も高い。米国と異なり、銃撃事件がほぼ皆無の「平和な国・ニッポン」で起きたという意外性に加え、この事件が7月14日の革命記念日の直前に発生したということも、関心の背景にはあるようだ。 というのも、ちょうど20年前の革命記念日、パリで当時のシラク大統領への狙撃未遂事件が発生している。大統領を狙ったライフルの銃弾は外れ、狙撃犯の青年はその場で取り抑えられた。この二つの銃撃事件を見て、日仏両国民の狙撃への反応ぶりや要人警護の違いについて、あらためて考えさせられた。 早朝からテレビが報道、各紙、各誌も電子版で速報 筆者が安倍元首相の銃撃事件を知った