中島岳志の「自民党を読む」(7)菅義偉 官邸主導政治を束ね安倍内閣を仕切る高圧的な官房長官は「冷徹なポピュリスト」だ 中島岳志 東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授 冷徹なポピュリスト 「笑わない官房長官」「最強参謀」「影の総理」――。 様々な呼び名を与えられる菅義偉・官房長官。官邸主導政治のグリップを握り、安倍内閣の運営に、決定的な影響力を保持しています。 一方で、テレビに映し出される記者会見での高圧的な姿には、これまで度々、厳しい批判が投げかけられてきました。 最近では東京新聞社会部の望月衣塑子記者を指すとみられる「特定の記者」が、定例会見で「問題行為」を行っているとして、記者クラブに対して「問題意識の共有」を求める文書を送っています。これは「恫喝」や「排除」に当たるとして、日本新聞労働組合連合(新聞労連)や日本ジャーナリスト会議が抗議声明を出し、問題になりました。 米軍普天間飛行