記者会見する細田博之衆院議長(肩書は当時)=衆院議長公邸で2023年10月13日午後2時2分、竹内幹撮影 細田博之前衆院議長が10日死去した。79歳だった。「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と親密な関係にあるのではないか」。疑惑がたびたび指摘されてきたが、本人の口から真相に迫る説明がなされることはなかった。【デジタル報道グループ】 細田氏は7月、熱中症の症状を訴えて東京都内の病院に救急搬送された。その後、主要な行事での欠席が続き、9月上旬には脳血管に関する予防的な治療をするとの理由で入院した。 10月13日に開いた記者会見では、脳梗塞(こうそく)の症状が出たなどと議長辞任の理由を述べる一方、旧統一教会との関係やセクハラ疑惑については曖昧な説明に終始した。 安倍晋三元首相とも近く、教団との密接な関係が疑われてきた細田氏。会見では、安倍氏の父晋太郎元外相や福田赳夫元首相の名前を挙げ、「長い関