危機があっても「日常が自転」し行動に結びつかない日本の組織 どう変えるか? コロナの先にある危機(3)なぜか30年で組織がダメになる!! 齋藤 健 自民党衆議院議員・元農水大臣 連載 コロナの先にある危機 「連載 コロナの先にある危機」の第1回「新型コロナ禍の前から危機は進行していた」では、過去四半世紀の日本経済・産業の姿を直視し、第2回「お金はあるが積極性に乏しい日本企業 そのわけは?」では、日本の企業がマクロで見た場合、経営陣が高齢化し同質化しているとともに、現場も劣化している可能性を指摘した。 最終回となる第3回では、日本の過去の失敗の歴史を見据えつつ、日本経済が抱える問題点と、それを克服するための方途を示したい。 日本の台頭にあらゆる手を打ったアメリカ 私は1983年に当時の通商産業省に入り、日米経済摩擦の前線に立つこととなったが、当時の深刻な状況は今も鮮明に頭に残っている。 日米