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  • 玉城デニー知事を「最後のゴールキーパー」にしてはならない - 郷原信郎|論座アーカイブ

    玉城デニー知事を「最後のゴールキーパー」にしてはならない 辺野古問題を「国と沖縄県の係争」に矮小化させた名護市長選 郷原信郎 郷原総合コンプライアンス法律事務所 代表弁護士 今年1月23日、岐阜県美濃加茂市と沖縄県名護市で市長選挙が行われた。 この二つの市長選は、いずれも国の政策や判断と地方自治体の民意の関係という面で重要な論点を含むものだった。 美濃加茂市では、収賄事件で有罪判決が確定し市長職を辞した後、3年間の公民権停止期間が明け、再審請求後、今回の市長選挙に立候補した藤井浩人氏が、かつての藤井市政で副市長を務めていた現職市長の伊藤誠一氏をダブルスコアの大差で破って当選を果たした。 全国最年少で市長に就任した藤井浩人氏は、就任1年後の2014年6月、市議時代の30万円の収賄の事実で突然逮捕、賄賂授受も含めて全面否認し、潔白を訴えたが、その後起訴され、一審では無罪判決を勝ち取ったものの、

    玉城デニー知事を「最後のゴールキーパー」にしてはならない - 郷原信郎|論座アーカイブ
  • 山口二郎氏、安河内賢弘氏対談~労働組合と政治、果たすべき役割は?(上) - 木下ちがや|論座アーカイブ

    司会・木下ちがや (きのした・ちがや) 政治学者 1971年生まれ。一橋大学社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。工学院大学非常勤講師、明治学院大学国際平和研究所研究員。著書に『「社会を変えよう」といわれたら』『ポピュリズムと「民意」の政治学』『国家と治安』など。 松下秀雄 (まつした・ひでお) 朝日新聞「論座」編集長。 1964年生まれ。朝日新聞政治部記者、論説委員、編集委員を経て現職。 山口二郎氏、安河内賢弘氏対談~労働組合と政治、果たすべき役割は?(下) 中道左派的な政権政党づくり、挫折の30年 ――山口二郎さんは1987年の連合結成の頃から一貫して政治に関与されてきました。 山口)当時私はまだ若造の助教授でしたけれども、1989年の土井ブームから90年頃の社会党の改革をめぐって、さまざまな議論に加わりました。最初は労働運動研究者の高木郁郎さんに誘われて勉強会に加わったあ

    山口二郎氏、安河内賢弘氏対談~労働組合と政治、果たすべき役割は?(上) - 木下ちがや|論座アーカイブ
  • 岡田晴恵『秘闘』で「政治家・尾身茂」の資質を理解した - 矢部万紀子|論座アーカイブ

    『秘闘──私の「コロナ戦争」全記録』(新潮社)は岡田晴恵さんによる日のコロナ対策失敗記である。2019年のクリスマス・イブに「武漢で感染症発生」を知ったところから、「2021年のクリスマス・イブが来る」で終わる2年間。「徹底した入国規制」「大量のPCR検査」「大規模集約病院」……岡田さんが訴え続けていた対策が実現していれば、オミクロン株の感染拡大はこんなことになっていなかっただろうと実感する。 同時に、政治家②のリアルな観察記となっていて心底勉強になった。②とは、広辞苑の「政治家」<①政治にたずさわる人、②(比喩的に)政治的手腕があり、かけひきのうまい人>の②だ。 会社員時代、しばしば②と出会ったが、「嫌い。以上、終わり」で済ませてきた。書には②が複数登場、「政治的手腕」「かけひきのうまさ」を具体的に教えてくれる。 岡田さんは感染症の専門家として、同業者の間違ったコロナ対策と闘っている

    岡田晴恵『秘闘』で「政治家・尾身茂」の資質を理解した - 矢部万紀子|論座アーカイブ
  • 「ロシアのウクライナ侵攻」はディスインフォメーション:真相を掘り起こす - 塩原俊彦|論座アーカイブ

    ロシアウクライナ侵攻」はディスインフォメーション:真相を掘り起こす 米国政府や欧米の有力マスメディアによって流されている噓 塩原俊彦 高知大学准教授 戦争のように、複数の国家が武力闘争を展開するとき、双方の「言い分」に耳を傾ける必要がある。より中立性に近づこうという志向性があるならば、一方だけの情報に依存してはならない。その意味で、いまさかんに流されている「ロシアによるウクライナ侵攻があるかもしれない」という情報は「意図的で不正確な情報」を意味する「ディスインフォメーション」そのものではないかという気がする(ディスインフォメーションについては、拙稿「情報操作 ディスインフォメーションの脅威」などを参照)。 最初に「ワシントン・ポスト」が米国政府のリークをもとに騒ぎ立て、それに「ニューヨーク・タイムズ」などの有力マスメディアが追随し、これに乗じるかたちで日のメディアも「ロシアのウクライ

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  • 「聞く力」岸田文雄首相の術中~「真空総理」小渕氏以来の流儀にメディアは…… - 曽我豪|論座アーカイブ

    「聞く力」岸田文雄首相の術中~「真空総理」小渕氏以来の流儀にメディアは…… 旗幟鮮明で敵と味方を峻別する安倍流と真逆。「分かりにくさ」に絡め取られないために 曽我豪 朝日新聞編集委員(政治担当) 確かに、岸田文雄という政治家は分かりやすくはないだろう。筆者の取材体験でも、大体こんな感じである。 例えば与野党の政策評や人物評を尋ねても、結論に至るまでが実に長い。 まずは、「こう言われていますよね」と永田町に流れる通説の評価を挙げ、論点ごとに自分の思う是非を丹念に並べ上げたあげく、ようやく出した結論も、「その評価も分からないではありません」などと二重否定文で終わったりする。結局のところ、人の考えがよく分からないまま、終わるのだ。 少なくとも、完全肯定か完全否定かに両極化されがちな今日のデジタルな風潮とは、無縁の話し方なのである。 平衡感覚が勝ち過ぎて、何とも分かりにくく…… 首相の座に就いた

    「聞く力」岸田文雄首相の術中~「真空総理」小渕氏以来の流儀にメディアは…… - 曽我豪|論座アーカイブ
  • 「頭に上に、大きな氷の塊が」と呻いた海部俊樹元首相~普通過ぎる政治家の実相 - 曽我豪|論座アーカイブ

    「頭に上に、大きな氷の塊が」と呻いた海部俊樹元首相~普通過ぎる政治家の実相 自民党の派閥政治全盛の時代に突然リーダーになった異質の人 曽我豪 朝日新聞編集委員(政治担当) 海部俊樹元首相が1月9日、亡くなった。享年91。 「総理番」になった3人目の首相 筆者は、政治部に異動して1年目の1989(平成元)年夏、海部首相の「総理番」になった。もう30年以上も前になるこの年は、思えばひどい春夏だった。 紆余曲折を経て導入された消費税がスタートした4月1日から、竹下登首相の総理番をはじめたが、3週間後、前年から政界を揺るがせていた「リクルート事件」に関わったとして、竹下首相が退陣を表明する。 後継を巡り、政界は揺れた。2カ月ほど、すったものだの政局の末、宇野宗佑首相が後継に選出されたが、すぐに週刊誌が女性スキャンダルを報じたうえ、7月の参院選で惨敗して退陣。またもや政局である。 それまで首相候補の

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  • 「台湾有事」の客観的リスクを理解しよう - 田中均|論座アーカイブ

    台湾有事」の客観的リスクを理解しよう 田中均 (株)日総研 国際戦略研究所特別顧問(前理事長)、元外務審議官 台湾は日の最西端に位置する沖縄与那国島から111キロという近さにあり、もしも台湾有事になれば日がどれほどの影響を受けるかは想像に難くない。2021年3月に米国インド太平洋軍デービットソン司令官(当時)は上院軍事委で「6年以内に危機が明らかになる」と証言し、一方11月にミリー統合参謀部長は当面の有事の可能性は高くないと述べたと伝えられる。日への影響の甚大さに鑑みれば、台湾有事の可能性を客観的に評価しておくことが重要である。折しも欧州では「ウクライナ有事」の緊迫感が増している。 中国にとって台湾問題とは、そして日、米の考え方は 台湾有事とは、中国台湾の再統一のために軍事侵攻をはじめ、中台間で戦闘になることを意味するが、中国の意図と能力をどう評価するのか。そして米国や日

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  • 岩波ホールは戦後の岩波文化とアート映画界が組んだ究極の「文化」だった - 古賀太|論座アーカイブ

    岩波ホールは戦後の岩波文化とアート映画界が組んだ究極の「文化」だった 古賀太 日大学芸術学部映画学科教授(映画史、映像/アートマネジメント) 1月11日に岩波ホールが7月29日での閉館を発表した。新聞やテレビは54年の歴史を振り返り、「深い精神の訃報」「映画文化の灯を絶やすな」など大きく扱い、ネット上にも「私の青春だった」など惜しむ声が今も溢れている。これまでにもつぶれた映画館は数限りないが、これほどの大きなニュースになったことはないのではないか。 その一方でネットには「地方にいたら配信で見るほうが便利」「座席指定ができないから仕方がない」などという声も少しあった。私はその両方に違和感を持ったので、ここで岩波ホールとは何だったのか、なぜ閉館に至ったかを映画興行の歴史なども考えながら説明してみたい。 まず、岩波ホールは今ではもはやアート系映画の中心ではない。かつて「ミニシアター」と呼ばれた

    岩波ホールは戦後の岩波文化とアート映画界が組んだ究極の「文化」だった - 古賀太|論座アーカイブ
    vox_populi
    vox_populi 2022/01/26
    先日見た記事では確かその数十年間の歴史で上映本数が計数百本だったと。あまりにも少ないのでびっくりした。岩波ホールを、たぶん「岩波」という名が冠せられるがゆえに、持ち上げすぎなのではないか。
  • アルゴリズム社会の〝統治者〟 プラットフォーム監視は責務 - 山本龍彦|論座アーカイブ

    アルゴリズム社会の〝統治者〟 プラットフォーム監視は責務 山龍彦 慶應義塾大学法科大学院教授、朝日新聞パブリックエディター 私は、2020年4月から朝日新聞のパブリックエディター(以下「PE」)を務めている。PE制度は、朝日新聞社に寄せられた社外からの声をモニタリングしながら、デジタルを含む日々の報道を点検し、改善に向けた意見や要望を朝日新聞社の編集部門に伝えるものである。 稿は、PEとしての経験を踏まえて、フェイスブック(以下「FB」。現「メタ」)やヤフーのようなメガ・プラットフォーム(以下「PF」)と新聞メディアとのあるべき関係を模索するものである。それは、デジタル時代におけるジャーナリズムの持続可能性――詰まるところそれは民主政の持続可能性を意味するが――を検討する上で不可欠な論点を構成すると考えるからである。「メディアの未来」を想像すること。それは、メディアとPFとの関係を想像

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  • 国はなぜ、うそをついてまで地盤調査をしないのか - 桜井国俊|論座アーカイブ

    国はなぜ、うそをついてまで地盤調査をしないのか ボーリングで深場の軟弱地盤が判明すると、辺野古新基地建設は頓挫? 桜井国俊 沖縄大学名誉教授、沖縄環境ネットワーク世話人 昨年11月25日、政府が出していた辺野古設計変更の申請に玉城デニー沖縄県知事が不承認との判断を示した。その日から間もなく2カ月が経過する。今回の不承認に際して、県が掲げた主たる理由は何であったのか、今後の展望はどのようなものかを以下に見てみよう。 1.不承認の最大の理由は、B27地点の強度試験の不在 国が公有水面を埋め立てるには、知事から「承認」を得る必要があり、公有水面埋立法(以下「法」と略)第4条第1項は「都道府県知事ハ埋立ノ免許ノ出願左ノ各号ニ適合スト認ムル場合ヲ除クノ外埋立ノ免許ヲ為スコトヲ得ズ」(この法は大正10年に制定された法律なのでカタカナで表記されている)とし、1号から6号まで免許の基準を示している。 埋め

    国はなぜ、うそをついてまで地盤調査をしないのか - 桜井国俊|論座アーカイブ
  • ニュースサイトや言論サイトのコメント欄は有害無益である - 赤木智弘|論座アーカイブ

    2021年、Yahoo!ニュースは書き込まれたコメントをAIで判断し、一定の基準でコメント欄を閉鎖する機能を付け加えた。 Yahoo!ニュースに関しては、以前から特定の政治勢力・思想に偏ったコメントが多く、中には明らかなヘイトスピーチが含まれることもあり問題視されていた。 しかし、ページビューがモノを言うネットニュースでは、ヘイトコメントもアクセスの一つだとばかりに、問題のある状況は無視され続けた。 だが、数年前から小室圭さんと眞子さんの婚約絡みの記事に、2人に対する嫌悪感の極めて強いコメントが大量に投稿されるようになった。さすがに皇室関連の“ヘイト”まで放っておくわけにもいかなかったのか、AIでコメント欄を非表示にする機能が付け加えられたのである。 様々なニュースサイト、言論サイトに当たり前のように存在するコメント欄。 ニュースや論評に対していろいろな見地から書き込むことは、ニュースの理

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  • 世界の最新ブロックチェーン事情 - 塩原俊彦|論座アーカイブ

    世界の最新ブロックチェーン事情 知らないと損するDeFi、NFT、CBDCという三つの波 塩原俊彦 高知大学准教授 毎年前期において、「世界経済論」なる授業を大学で行っている。わずか15回の講義で、世界経済を語るのは至難の技だが、近年は世界の最先端テクノロジーを紹介することで、変革期にいる若者を鼓舞するように努めている。 そこで、今年の授業の最初に教えたいと考えている「世界の最新ブロックチェーン事情」について紹介することにしたい。 浸透するブロックチェーン まず、分散型台帳(ブロックチェーン)という言葉になじみのない人は、拙稿「暗号通貨をめぐる翻訳の混乱」や「「ブロックチェーン」がもたらすアートの変革」を読んでほしい。 ブロックチェーンの実践例として有名なのは、「ビットコイン」(Bitcoin)だろう。2008年のことだ(2019年1月になって、日でもこの問題を扱った上田岳弘著『ニムロッ

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  • 故・外岡秀俊さんの論考をこちらからお読みいただけます - 論座編集部|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

  • コロナワクチン拒否者には「ウンザリ」と述べたマクロン大統領の真の狙い - 山口 昌子|論座アーカイブ

    コロナワクチン拒否者には「ウンザリ」と述べたマクロン大統領の真の狙い ワクチン接種義務化を巡る議論が活発なフランス。大統領選の候補者が賛否の論陣 山口 昌子 在仏ジャーナリスト 感染力の強いオミクロン株の襲来によって、一日あたりの感染者数が30万に達するフランスで、ワクチン接種の義務化を巡る論争が活発だ。4月の大統領選(直接選挙、2回投票。1回投票で50%以上の得票率者がいない場合、上位2人が2回目の決選投票を行う)を控えているだけに、再選を狙うマクロン大統領を筆頭に各候補者が、賛否の論陣を張っている。 ワクチン非接種者を“汚い言葉”で非難 論争のきっかけは大統領の発言だ。新年早々の4日、大衆紙『パリジャン』とのインタビューで、「ワクチンを受けていない人たちには非常にウンザリしている」と述べた。この「ウンザリする(Emmerder )」という動詞が俗語の“汚い言葉”。大統領が公共の場で使う

    コロナワクチン拒否者には「ウンザリ」と述べたマクロン大統領の真の狙い - 山口 昌子|論座アーカイブ
    vox_populi
    vox_populi 2022/01/14
    おフランスの政治事情。おフランスはあれでなかなかマチズモが甚だしく、しかも他人を罵倒するのには下品さも辞さない(「ウンザリ」(emmerder)は「クソ」(merde)を含む言葉)。今後さらに醜悪な展開も予想される。
  • あとはAIに任せたい……「西暦で等式」 私の三が日苦闘記 - 勝田敏彦|論座アーカイブ

    あとはAIに任せたい……「西暦で等式」 私の三が日苦闘記 4桁の数字であそぶ タクシーのナンバーに特別な意味見つけた天才数学者ラマヌジャン 勝田敏彦 元朝日新聞記者、高エネルギー加速器研究機構広報室長 正月三が日、皆さんはどのように過ごされただろうか。私は何をやっていたかというと、4桁の数字と「格闘」していた。 数字と相撲を取っていたわけではない。4桁の数字を使ったある種のパズルの沼に引き込まれ、3日間をほぼそれに費やしてしまったのであった。数字をもてあそんでいたというべきかもしれない。あるいは、数字にもてあそばれたというべきか。 4桁の数字で等式 車のナンバープレート もともと私は、交差点で信号待ちをしていたり、駐車したりしている車のナンバープレートの数字を眺め、4桁の数字の並びから等式をつくるという趣味(?)を持っている。数字の間に「+」「-」「*(×)」などの記号を入れて等式をつくる

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    vox_populi
    vox_populi 2022/01/12
    「ラマヌジャンは『なぜそんな公式を思い付いたのか見当がつかない』という天才」「ラマヌジャンの公式群に限ると、ラマヌジャンがいなかったら、それらは百年近くたった今日でも発見されていない、ということ」。
  • 「表現の自由」は自民党の政治家に守ってもらうものではない - 赤木智弘|論座アーカイブ

    ロシアで人権団体「メモリアル」への解散命令が最高裁から出された。 「メモリアル」は旧ソ連のスターリン政権によって粛清された犠牲者の名誉回復などに取り組んでいた団体だそうだが、「外国の代理人(エージェント)」と認定され、義務づけられた当局への財政報告を怠ったという理由で今回の判決になったという。 来、自分の国を愛するためには、自分の国の過去に真正面から向き合う必要がある。メモリアルのような団体は国が過去の歴史を直視し、新しい未来を歩むためには必要な存在である。 そうした団体を法をもって解散させた。これは、正しく歴史を伝えようとする団体を、国の過去を美化しようとするロシア政府が潰したということだ。歴史修正主義による歴史に対する侮辱であり、何より表現の自由を潰す大問題なのである。 こうした動きはあくまでもロシアという特別な国の話であって、日にとっては対岸の火事という見方もあるだろう。しかし僕

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  • 永田町で話題の菅義偉氏の内幕暴露本に見る「政治報道の落とし穴」 - 星浩|論座アーカイブ

    永田町で話題の菅義偉氏の内幕暴露に見る「政治報道の落とし穴」 内容は読み応えあり。オフレコ発言の扱い、政治家と記者の間合いをどう考えるか 星浩 政治ジャーナリスト 1冊の暴露が永田町で話題になっている。『孤独の宰相 菅義偉とは何者だったのか』(文藝春秋刊)。菅義偉首相を官房長官時代から担当していた日テレビの柳沢高志氏が書いた。 岸田文雄氏への対抗心をむき出しにしたり、首相として衆院の解散・総選挙に執念を見せたりする菅氏の生々しい姿が描かれていて、迫力満点の内容であるのは間違いない。ただ問題は、オフレコを前提で聞いた話を暴露したり、官房長官の記者会見では質問を控えてその後の単独取材で音を聞き出したりといった手法の是非である。 私もかつて、官房長官を担当し、歴代官房長官の評価などをにまとめたことがある。その経験も踏まえて、この暴露に見る「政治報道の落とし穴」について考えてみたい。

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  • 「文化シーン」ジャンル完全無視・2021年ベスト10 - 金平茂紀|論座アーカイブ

    文化シーン」ジャンル完全無視・2021年ベスト10 [再開番外編]展覧会「横尾忠則」、舞台『水の駅』、映画『サマー・オブ・ソウル』… 金平茂紀 TBS報道局記者、キャスター、ディレクター 連載 漂流キャスター日誌 思うところがあって「漂流キャスター日誌」を再開します。2021年の5月5日以降、途絶えていた日誌だ。一度再開を企てたが挫折した。日誌というある種のストリップ行為を継続することに疲れたのに加え、さまざまな身辺の事情の変化があって、とても続ける余裕がなくなってしまったのだ。洪水のような過多な情報に日々被ばくしている現代人の生活の中で、当に意味のある言葉を紡ぎだしていく作業は、読者のためにというより、自分の「漂流」中の位置確認作業という側面があったことを痛感した。 この2021年、いろいろなことがあった。今は年の瀬、12月28日(火)だ(原稿執筆時点)。この1年を回顧してニュース報

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  • 「単一民族神話」にしがみつき〈純ジャパ〉自画像を描き変えられない私たち - 石川智也|論座アーカイブ

    「単一民族神話」にしがみつき〈純ジャパ〉自画像を描き変えられない私たち 武蔵野市の住民投票条例騒動と真鍋淑郎さん報道、ウィシュマさん事件が露出させたもの 石川智也 朝日新聞記者 見たくない自画像を何度も突きつけられた一年だった。 おのれが何者か自問するのは思春期の病のようなものだろうが、「自分たち」は何者か、と問い直すこと、すなわち〈日人〉のアイデンティティ意識を内省する機会が、多々あったからかもしれない。 直近では、武蔵野市で12月21日、市長提案の住民投票条例案が会議で否決されたことが大きなニュースとなった。 題に入る前に、あらかじめ補足しておきたい点がある。 代表制はデモクラシーの1オプションに過ぎない 外国籍住民の投票権の問題ばかりが注目されたが、実はこの条例案の眼目は、住民投票の請求権を市長や議会には認めず市民に絞り、投票資格者(18歳以上)の4分の1以上の署名があれば議会

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    vox_populi
    vox_populi 2021/12/30
    色々考えさせられた論考。「単一民族神話」のせいだけではないだろうが、日本には人種差別や民族差別が満ちあふれている。実に恥ずべきことで、改めるにはまず明確に移民を受け入れるところから始めるべきだろう。
  • [2021年 本ベスト5]理解し合わなくてはいけない相手をめぐって - 福嶋聡|論座アーカイブ

    今年6月に刊行された『長東(チャンドン)日誌──在日韓国政治犯・李哲の獄中記』(東方出版)の著者、李哲(イ・チョル)は、1948年10月熊県生まれの在日韓国人2世で、中央大学卒業後、「半日人」のような自分を抜け出て真の韓国人としての主体性を回復せんと、1973年に高麗大学大学院に留学する。 ところが、北朝鮮との緊張関係の中、75年末、李哲は、韓国中央情報部によってスパイ容疑で逮捕される。長く厳しい取り調べ・拷問の末、李哲はありもしない罪を自白し77年に冤罪による死刑が確定、拘置所で出会った人々が次々と処刑されていく中、13年もの獄中生活を送ることになった(1979年無期刑に、81年20年刑に減刑)。 今、李哲は、「当に、恨みは感じていないのです」と言う。「獄中生活を送らなかったら、韓国をこれほど深く知ることはできなかったでしょうから」。 獄で出会った、韓国社会最底辺の人たち一人一人

    [2021年 本ベスト5]理解し合わなくてはいけない相手をめぐって - 福嶋聡|論座アーカイブ