デビュー以来、トップ棋士への階段を破竹の勢いで駆け上がってきた藤井聡太さんが、将棋界の八大タイトルのうち、遂に六冠を獲得しました。これは、1996年に「七冠制覇」を成し遂げた羽生善治九段に次ぐ、史上2人目の快挙です。さらに現在は名人戦に挑戦中で、これを制すれば羽生さんに並ぶ七冠。タイトルの数は2015年からひとつ増えて8個になっていますので、このまま藤井さんが「八冠制覇」すれば、羽生さんを超える前人未踏の偉業を達成することになります。 羽生さんと藤井さんの2人が、歴史に名を残す天才棋士であることは疑いようがありません。では、この2人の天才がタイトル戦の大舞台でぶつかり合ったら、一体どんな戦いになるのか。誰しもが待ち望んだこの黄金カードが、今年の王将戦でようやく実現しました。強豪ひしめく挑戦者決定リーグを全勝で突破した羽生さんが、タイトル保持者の藤井さんに七番勝負を挑んだのです。 この王将戦