出版界は、子供ブームである。 このブームの先鞭をつけたのは、日経Kids+(キッズプラス)のヒットだが、最近では、後追いしたプレジデント・ファミリーが月刊誌化され、徹底した編集方針で発行部数を20万部近くまで伸ばし、父親格のプレジデント(約19万部)を追い抜く勢いだ。日経Kids+は、創刊当初は父親が読む育児雑誌という内容で、子供と一緒に竹トンボを作って遊ぶだとか、牧歌的な特集が微笑ましかったのだが、最近ではプレジデント・ファミリーの路線をかなり意識した内容に転換しつつある。 プレジデント・ファミリーの特集タイトルを見てもらえば、その徹底した編集方針がどんなものかすぐわかるだろう。 ・頭のいい子の親の顔 ・頭のいい子の生活習慣 ・頭のいい親子の勉強法 ・お金に困らない子の育て方 ここまでストレートなタイトルを、衒いも無く打ち出すというのは、そうそうできるものではない。「頭のいい子の~」とい