株式会社 日経BP 〒105-8308 東京都港区虎ノ門4丁目3番12号 →GoogleMapでみる <最寄り駅> 東京メトロ日比谷線「神谷町駅」4b出口より徒歩5分 東京メトロ南北線 「六本木一丁目駅」泉ガーデン出口より徒歩7分
田母神(たもがみ)俊雄・前空幕長が民間企業主催の論文募集に応じ、これが最優秀賞となったことから、一大政治問題に発展した。筆者はこの選考過程に加わった当事者の1人でもあり、あちこちでこの件を書いたり、取材するはずの側が取材される立場になったりと、なんともあわただしい。 重複を承知で、やはりこの「田母神論文」騒ぎに触れておかなくてはなるまい。田母神氏の論文は「日本は侵略国家であったのか」というものであった。このコラムのタイトル「我々の国家はどこに向かっているのか」を考えるためにも、今回の騒動は格好の示唆を与えてくれるように思われる。 そこで、まだこの論文をお読みでない方はぜひ一読されることをお勧めしたい。ここからPDFファイルで見ることができる(アパグループ第一回「真の近現代史観」懸賞論文募集) これによって、田母神氏は空幕長を更迭され、空将の定年退職年齢に達していたため、これが適用され
時差ボケの解明に取り組む新進気鋭の研究者に、世界の視線が集まっている。日本を代表する研究機関である理化学研究所のチームリーダー、上田泰己氏(28歳)がその人だ。 昼間活動し、夜眠る人間のリズムは脳の中心部にある器官で刻まれている。その体内時計の動きに狂いが生じると様々な問題が起こる。例えば、朝になっても体がまだ夜の状態だと登校拒否症の一因となり、痴呆患者の夜間徘徊はその逆だ。うつ病もリズム障害が原因の1つとなる。上田氏が中心となり、そんな外からは見えない体内時計のズレを簡単に測定する方法を初めて開発し、成果をまとめた論文が7月下旬、著名な学術誌に掲載された。 「現代の医学に失望した」 「遺伝子を時計の針に見立てれば、体内時計の動きは簡単に分かります」。こうさらりと話す上田氏は、3月に東京大学の博士課程を修了したばかり。理研が神戸市に設置した発生・再生科学総合研究センターで、バイオテクノロジ
なぜ国会を投げ出したのか 安倍首相辞任の舞台裏 9月12日、所信表明の2日後に安倍首相が辞任を表明した。 この辞任は、大きく言うと、「自分の運の悪さに愛想が尽きた」のだと思う。 追い詰められた安倍首相 自民党が参議院選挙に惨敗した理由の一つに、社会保険庁の年金の記録が滅茶苦茶であるという問題があるが、この年金記録の問題は安倍さんのせいではない。これは小泉内閣で露呈してもおかしくはない問題だった。もし露呈していたら小泉内閣は大変なことになっていただろう。 また、伊吹文明文部科学大臣、佐田玄一郎行政改革担当大臣、松岡利勝・元農林水産大臣、赤城徳彦・元農林水産大臣、など次々と明らかになる「政治と金」の問題も、今に始まったことではない。前からずっとやっていたことだ。 いずれにしても安倍さん自身の責任ではない。ただ、安倍内閣で問題が露呈したことで、安倍さんは「任命責任」とか「管理能力がな
今や「不眠」は、日本人の5人に一人が抱えている悩みだ(ファクトシート参照)。しかし、それほど身近な問題であるにもかかわらず、睡眠にまつわる誤解は依然として多いことが指摘されている。 まず挙げられるのが、「8時間睡眠」へのこだわり。一般に、理想の睡眠時間として「1日8時間」という数字をよく聞くが、これに医学的根拠があるわけではない。実際、米国の大規模調査では、7時間睡眠の人が、8時間以上の人と比べて寿命が長いという結果があるくらいだ(グラフ参照)。 NHKが2000年に行った国民生活時間調査によると、日本人の平均睡眠時間は7時間23分。年代別では、30代が6時間57分、40代が6時間59分と、働き盛りの年代で特に睡眠時間が短いという結果が得られた。 しかし、平均睡眠時間はあくまでも一つの目安。必要な睡眠時間にはかなりの個人差があり、3〜4時間の睡眠で十分な人もいれば、10時間以上眠らな
答えのない時代だから「勇気」と「しつこさ」が重要に マスコミの役割というのは、いろんな意見を紹介することだと思う。マスコミは「先生」ではないのだから、声高に“teach”してはいけない。どちらが正しいかについてはあまり自己主張しないで、「こういう意見もある」「ああいう意見もある」と取り上げて、分かりやすく比較しながら知らしめることが重要だ。 私も全世界の教育を研究したわけではないが、例えば、デンマークでは、ただ一つの結論を教えることをせずに、多面的なものの見方に気付かせる教育をしている。そのうえで、「困難にぶつかり、一義的な回答が得られないとき、いかにして乗り越える勇気を持つか」を教師は支援する。答えのない時代には、そこまでおもんぱかれる人が最後は指導者になれるという信念があるからだ。 しかし、現在の日本のように、考えるよりも先に解答と解法を覚えてきたような集団が答えのない世界に
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