新型コロナウイルス禍で広がったテレワークの活用が後退している。日本生産性本部の最新調査で企業の実施率は15.5%となり、2020年5月の初回調査から半減した。コロナ禍が去り、多様な働き方を認めて生産効率を高める本来の狙いが浸透していない実態が浮かぶ。日本生産性本部が7月に1100人を対象にインターネットで調査を実施した。テレワークの実施率は前回調査の23年1月から1.3ポイント下がり、最低を更
東京の中間層世帯の経済的余裕が47都道府県で最下位に沈んでいる。家賃や長時間をかけた通勤に伴うコストなどの負担が重く、娯楽などに回せる支出が少ないためだ。国土交通省が総務省の全国消費実態調査をもとに47都道府県の2人以上の勤労世帯の中間層(上位40~60%)の経済的豊かさを算出した。可処分所得から食費や住居費、通勤時間がなければできたはずの生産活動の価値(機会費用)を差し引くと、娯楽などにまわせる金額は三重県がトップで1世帯あたり月23万9千円余り、東京都は最下位で約13万5千円だった。(文末には全都道府県データを掲載)東京の1平方メートルあたりの家賃は2600円で全国平均の2倍を超す。通勤時間や出勤日数などから算出した都道府県別の通勤の機会費用も
ソフトバンクグループの孫正義社長(58)とニケシュ・アローラ副社長(48)は21日、日本経済新聞の取材に応じた。孫氏は社長をアローラ氏に譲ると決めていた60歳が近づくにつれて「もう少しやっていたいという欲望が出た」と打ち明けた。約1年後に60歳になればアローラ氏に禅譲するつもりだったが「急にさみしくなった」とも語った。一問一答は次の通り。――社長を続けたいと思い直したきっかけはなんでしょうか。
189センチの申し分のない長身と、FWに劣らぬダッシュ力。DF寺田周平(35)は川崎一筋でチームの興隆期を支え、生き抜いた。 トップ選手のサッカー人生とはひと味違う12年間だった。32歳にして「思いもよらず」日本代表デビュー、Jリーグ発足後の最年長記録となった。 1999年に入団するも、出場記録の2001年は空欄のまま。肉離れなどケガに悩まされ、2年近く試合に出られない時期があったからだ。1年を通じて無事働けるようになったのは6年目。そしてプロ入り前には「空白の1年」を味わっている。 大学を卒業して某クラブに入団が決まったものの、メディカルチェックで「異常あり」と診断されて泡と消えた。しかし自覚症状はない。閉ざされたプロへの道。先の見えない浪人生活が身にこたえた。 そんな挫折を活力剤にできたのが寺田の強さだろう。「あの時に比べれば今の苦しさはまし」。後に遭遇したケガとの闘いも、そう考えて乗
「教えてうまくなるやつはいない」というユニークな指導理論を持ち、選手の自主性を引き出して成果を挙げてきたプロ野球中日の前コーチ、権藤博さん(74)。柔道をはじめ、全国で持ち上がっている体罰問題はそれと対極にある指導から生じたといえる。力ずくで「教え込もう」とする指導者をどうみるのか。■コーチの仕事、選手を前進させること私の指導者としてのスタートは中日の2軍コーチだった。毎年入団してくる若い人た
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