オリオン座の1等星ベテルギウスは、今後10万年以内に超新星爆発が観測されると考えられている赤色超巨星です。昨年から今年にかけての急速な減光が注目を集めましたが、現在私たちが見ているベテルギウスは連星が合体してできた星なのではないかとする研究成果が発表されています。 ■過去数十万年のどこかで伴星を飲み込んでいた可能性2019年12月にヨーロッパ南天天文台の「超大型望遠鏡(VLT)」によって撮影されたベテルギウス(Credit: ESO/M. Montargès et al.)Manos Chatzopoulos氏(ルイジアナ州立大学)らの研究チームは、ベテルギウスはもともと連星であり、過去数十万年のどこかの時点で伴星と合体した可能性を指摘しています。Chatzopoulos氏らの論文は現在プレプリントサーバーのarXivにて公開されています。 研究チームによると、太陽の15~17倍の質量があ
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国立天文台(本部・東京)が所有し、2015年に名古屋大学が運用を引き継いだ同天文台野辺山宇宙電波観測所(南牧村)の太陽観測専門電波望遠鏡「ヘリオグラフ」を使った観測が設備の老朽化のため3月末で終了する。同天文台は、ヘリオグラフのある土地の一部は信州大(本部・松本市)から借りているとし、協定に基づき施設の一部は20年度中に撤去する―と説明。南牧村は、多数の小型パラボラアンテナが整然と並ぶ景観を観光資源として残したい考えだが、先行きは不透明だ。 ヘリオグラフは1992年に完成し、直径80センチのアンテナ84基で構成。信大が所有する土地の南北方向に220メートル、同天文台が所有する土地の東西方向に490メートルの「逆丁字形」に並ぶ。各アンテナを連携させることで直径500メートルの電波望遠鏡並みの観測データと、太陽の電波の分布を示した詳細な「電波画像」を得ることができるという。 同天文台は設備の老
探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワから持ち帰った微粒子の表面に、地球外物質では全く知られていない、ひげ状に伸びた金属鉄の結晶が発見された。太陽風が結晶の形成に大きな役割を果たした可能性が示されている。 【2020年3月17日 九州大学】 小天体表面の物質は、太陽から吹き出した荷電粒子(太陽風)の照射や微小天体の衝突によって時間変化する。この現象は「宇宙風化」と呼ばれている。たとえば、小惑星表面は隕石に比べて硫黄に乏しいという観測結果は、鉄と硫黄の化合物である硫化鉄の宇宙風化に起因すると考えられている。硫化鉄は小惑星や彗星の物質に豊富に含まれている物質だが、宇宙風化による変化についてはよくわかっていなかった。 九州大学の松本徹さんたちの研究グループは、探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」から持ち帰った硫化鉄を含む微粒子や、微粒子から薄い切片を切り出した断面を電子顕微鏡で観察した。 その結果
Saturn occultation - YouTube *1 「occultation」は隠れること。「月に土星が隠れていた」との意なのかな、タイトル。概要欄には《Saturnus May 22 2007 reappears after occultation by the Moon》とある。 こういう映像に喚起される心の動きを正確に言葉にするのはむずかしい。出来事そのものは、起こるべくして起こっているだけのこと、「ナニゴトノ不思議ナケレド」ってヤツなんだけれど*2。というか我々が目にし得る出来事のすべては起こるべくして起こっているわけで、どう転んだって「ナニゴトノ不思議ナケレド」ってヤツなんだけれど。それでもドキドキしちゃいまさぁねぇ、こういうの。 土星とメランコリー―自然哲学、宗教、芸術の歴史における研究 作者:レイモンド クリバンスキー,フリッツ・ザクスル,アーウィン パノフスキー
ベテルギウスは全天で最も明るい星の1つだ。写真はデジタイズド・スカイ・サーベイ2のデータからカラー合成したもの。(COMPOSITE IMAGE BY ESO/DIGITIZED SKY SURVEY 2. ACKNOWLEDGMENT: DAVIDE DE MARTIN) オリオン座の肩の位置にある巨星ベテルギウスに死が迫っているという心配は、どうやらとりこし苦労だった。2019年10月から急激に暗くなり、超新星爆発が危惧されていたが、しばらく爆発の恐れはなさそうだ。最新の観測結果は、ベテルギウスが以前の明るさを取り戻しつつあることを示している。(参考記事:「オリオン座の巨星に異変、超新星爆発が近い?」) 観測チームは2月22日付けでオンライン学術誌「アストロノマーズ・テレグラム」に、「明らかにベテルギウスの減光は止まっていて、徐々に明るくなりはじめている」とする速報を出した。「先例のな
こんにちは、Choimirai School のサンミンです。 0 はじめにTwitter は話題性のニュースをシェアするには良いですがすぐ忘れられてしまいますので、重要だと思っている情報は note でまとめて行きたいと思っています。 NASAの科学者が光速を可視化するためのアニメーションを作成。一連の動画↓は光の速度がどれほど速く、そしてまた恐ろしいほど遅いかを示している 笑。1秒に地球を7周半、地球から月までだと1.255秒、地球から火星までは3分2秒。毎秒約30万kmと書くより断然わかりやすい⚡️。pic.twitter.com/tC4escKqXC — Sangmin @ChoimiraiSchool (@gijigae) February 7, 2020
2020年2月の星空情報・天文現象(ベテルギウスが暗い!?/カノープスにチャレンジ!/水星が見頃/2月の月の暦) - 国立天文台、YouTube ベテルギウスの件、《ただし、このような表面現象は、いずれ起こると考えられる超新星爆発の予兆となるものではありません》というのは、ちょっとモゴモゴした云い方のように聴こえなくもないかなぁ。だから、現在暗く変化していることを以て超新星爆発の予兆と捉えるのは誤りだと云っちゃえばいいのに。 星空に異変ベテルギウスが超新星爆発か - テレ東NEWS、YouTube こんなふうにせっかく一般の関心も盛り上がっているかもしれないところに冷水(ひやみず)を浴びせるのもなんだしなぁ、みたいな配慮でもあるのかしらね。だったら、暗くなっていることは超新星爆発に結びつく現象とは云えないけれど、どのみちベテルギウスの寿命が近づいているから、生きているうちに超新星爆発の目撃
南米チリに建設中の米国立天文台の名称として、暗黒物質の存在を観測によって裏付けた女性天文学者、ヴェラ・C・ルービン博士の名前がつけられることが決まった。女性科学者の名前が米国立の天文台に冠されるのは初めてとなる。 アリゾナ州のキットピーク国立天文台で2.1メートル望遠鏡を操作するヴェラ・C・ルービン博士。Credit: NOAO/AURA/NSF大型シノプティック・サーベイ望遠鏡(Large Synoptic Survey Telescope:LSST)は、ルービン博士の名前から「Vera C. Rubin Observatory(ヴェラ・C・ルービン天文台)」になる。略称は「Rubin Observatory(ルービン天文台)」または「VRO」となる。 ヴェラ・C・ルービン博士は、1923年生まれの米国人天文学者。プリンストン研究所で博士号取得を志したものの、女性であったために研究所に入
重力レンズ効果の影響を受けたクエーサーの観測により宇宙膨張率が求められ、初期宇宙の観測から得られる膨張率に比べ、局所宇宙の膨張率が予想以上に速いことを示唆する結果が改めて高い確実性で得られた。 【2020年1月16日 Kavli IPMU】 宇宙は誕生以来、膨張し続けている。その膨張率は「ハッブル定数」と呼ばれ、宇宙の年齢や構造を理解するうえで重要なパラメーターだ。定数とはいうものの、複数の手法によって導かれた値には食い違いが見られており、正確な値を調べたり違いの原因を探ったりする研究が行われている。 独・マックス・プランク物理学研究所/台湾中央研究院天文及天体物理研究所のSherry Suyuさんたちの研究チーム「H0LiCOW」はハッブル宇宙望遠鏡やすばる望遠鏡を用いて、約30億光年から65億光年彼方に位置する6個のクエーサーを観測し、ハッブル定数の値を調べる研究を行った。クエーサーは
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