TLPI (The Linux Programming Interface) 再々。 TLPI の輪読の際に @matsumotory よりシグナルセットあたりをまとめるようにと指令が出たので、拙遅な感じでまとめました。 シグナルとは プロセス間通信の一種。「プロセスにシグナルを送信すると、そのプロセスの正常処理に割り込んで、シグナル固有の処理(シグナルハンドラ) が実行される」プロセス側では、シグナルを受信した際の動作(シグナルハンドラ) を設定することや、シグナルをブロックすることも可能。 コンソールで、プロセスを終了させるためにkill -9 <PID>とかCtrl+Cとかした際にも、対象プロセスにシグナルが送信されている。 ちなみに、PID「1」の init や systemd にkill -9 1しても何も起らない。(そういえば昔、oom-killer に init を殺された覚
XFSは、巨大ストレージでの利用を視野に入れた64bitファイルシステムである。膨大な領域を効率的に利用するため、XFSにはさまざまな仕組みが組み込まれている。(編集局)
この文書について この文書は、連載記事「LXD 2.0: Blog post series」(日本語版目次)の一つである以下の記事を翻訳したものです。 https://www.stgraber.org/2016/04/13/lxd-2-0-docker-in-lxd-712/ この文書のライセンスは原文と同じく、Creative Commons BY-NC-SA 2.5のもとに提供されています。 DockerをLXDの中で動かす理由 このシリーズの最初の投稿でも簡単に説明したように、LXDはシステムコンテナに注力しています。つまり、特別な手を加えていない完全なLinuxディストリビューションをコンテナの中で動かすということです。このためLXDはコンテナの中でどのような負荷が動いているかは気にしません。単にコンテナの名前空間とセキュリティポリシーを設定して、/sbin/initを立ち上げ、コ
最近、Docker以外のコンテナ型仮想化技術の流れとして、自作コンテナエンジンの時代が来るのではないかと感じている。 自作コンテナエンジンとは、コンテナ型仮想化技術を構成する個々の要素技術を組み合わせ、自分の用途にあわせて最適化したコンテナエンジンのことだ。 他のOSのコンテナ仮想化技術について疎いため、以下ではLinuxに限定して話を進める。 概要 Dockerも含めて、Linuxコンテナはコンテナを構成する複数の要素技術の組み合わせである。自分のやりたいことに対して、Dockerをはじめ既存のコンテナエンジンが複雑すぎるケースがある。そこで、自分の用途にあわせてコンテナエンジンを自作することを考えてみる。libcontainerに代表されるように、Linuxコンテナエンジンを自作しやすい環境が整いつつある。今後は、巨大なコンテナエンジンに対して、UNIX哲学に基づいて制御可能な小さなコ
マイクロソフトのハンセルマンのBlog: Developers can run Bash Shell and user-mode Ubuntu Linux binaries on Windows 10 Ubuntuの中の人のBlog: Ubuntu on Windows — The Ubuntu Userspace for Windows Developers この2つのBlogで実態が明確になったのでまとめてみます。 使用可能になるOSまもなくリリースされる予定のWindows 10 ”Anniversary” アップデートで使用可能になります。このアップデートで、開発者向けの機能として追加されます。 機能の追加で、Windowsの設定で開発者モードを有効にすると使用できるようになります。これでネイティブなユーザー モードのLinuxシェルが使えるようになり、bashを起動するとWind
はじめに 我が家のストレージサーバはFreeNASっていうソフトで運用してます。こいつはFreeBSD上で動くやつで、大変簡単に高価なストレージサーバレベルの機能を使用できる優れものです。FreeNASでは、RAIDを使うことはもちろんのこと、ZFSというファイルシステムを使用してファイルシステム上でRAID機能を実現することができます。今回はこのZFSについて簡単にメモしつつ、Linux上でZFSを使うことができるZFS on Linuxを使ってみようと思います。また、ZFSの機能を色々検証してみたのでそれもメモとして残しておきます。 ZFSのすごいところ ZFSはオラクルによって開発されたファイルシステムで、以下のような特徴があります。 RAID機能がある スナップショットが取れる めっちゃ簡単、コマンド一行で終わる ホットスペア対応 重複排除機能がある 割とメモリー容量を欲する 実に
タイトルはかなり挑戦的(?)ですがあまり気にしないでください。 ※注意 このエントリで紹介しているオプション、コマンドはCentOSでしか動作確認をしていません。 その他ディストリビューションや、インストール方法によっては挙動が異なる場合があります。 「less」 使ってますか? エンジニアなら普段Linuxに触る機会が多々あるかと思います。 エンジニアのみならずMacだったりUbuntuだったりで私用PCでもターミナルが使えるようになっている方は多いかもしれません。 私は普段の仕事ではサーバの運用管理をしています。 仕事柄触る頻度が高いのはLinuxサーバです。 そして、使うのは大体CLIです。 そもそもLinuxでGUIを触る機会がなかなかありません。 大体リモートからターミナルで接続してCLIでちょいちょいっと処理をする感じですね。 GUIである場合でもLinuxを使っていればターミ
はじめに 注意事項 この記事は何らかの理由でSELinuxを利用しなければならない時に発生する、意図せずプログラムが動かなくなる問題を解決するための手段を書いたものである。 作業対象のOSは作業中いつでも停止可能であるものとする。SELinuxの設定作業中に停止不可能とか無茶なので。 また、すべての操作はrootユーザで行っている。SELinuxは「管理者による強制的なアクセス制御」なのでrootユーザが操作しなければならない。 内容は主にCentOS 7で確認し、CentOS 6やFedora 22も一部確認に使用している。 SELinuxの管理で使用する各種のコマンドは初期からインストールされているものは少なく、またコマンド名がそれを含むrpmパッケージ名と一致しないものが多い。 このような場合はyum install *bin/<コマンド名>でインストールすることができる。Fedor
ここ何年も変わり映えしなかったデジタル勢力図に、にわかに異変が起きている。「Windows10」の登場でどうなる!? ◆Ubuntu<OS> LINUXベースの無償OSとして注目を浴びた「Ubuntu」(ズールー語で「思いやり」の意)が登場したのは’04年のこと。当時は安い!軽い!と、もてはやされたものだが、その後あまり名前を聞かないような……。今はどうなっているのか? 「昔からプログラムを組んだりしている人に好まれていますが、遊び用や検証用に使うくらいで、メインマシンに入れている人は滅多に見ませんね。企業でシステムを扱うようなコアユーザーが余興として使う以外、あまり話題になることもない。 ただ、2万~3万円で買えるOSなしパソコンに入れるといった地味な需要は、今でも根強くあるようです」(ITライターの古田雄介氏) ニッチの粋を出ないまま、今後もしぶとく生き残り続けるだろう。 <将来性△>
topコマンドといえば、よくLinuxのパフォーマンス状態をモニタリングするために利用されているコマンドだ。 今回は、そんなtopコマンドで覚えておきたい使い方14個を紹介する。 なお、検証で使用したtopコマンドはCentOS 7 で利用している「procps-ng version 3.3.9」のものとなっている。 1.基本的な使い方 基本的には、オプション無しで以下のようにコマンドを実行する。 top top - 07:21:06 up 4 days, 17 min, 4 users, load average: 0.00, 0.00, 0.00 Tasks: 186 total, 1 running, 185 sleeping, 0 stopped, 0 zombie Cpu(s): 0.0%us, 0.0%sy, 0.0%ni,100.0%id, 0.0%wa, 0.0%hi, 0
Ubuntu 15.04とLXDではじめるコンテナ型仮想化 こんにちは、mizuno_asです。 2015年4月23日、UbuntuチームはUbuntu 15.04 Vivid Vervetをリリースしました。このリリースから、UniverseリポジトリにコンテナハイパーバイザーであるLinux Container Daemon(LXD)が含まれるようになりました。それではさっそくUbuntu 15.04とLXD 0.7を使って、お手軽なコンテナ環境の構築を試してみましょう。 Photo by Philippe Put – CC BY 2.0 LXDってなんだろう? Linuxカーネルが持つ機能を利用して実現されるコンテナのことをLinux Container(LXC)と呼ぶのはご存じの通りです。それとは別に、コンテナを扱うためのユーザー空間インターフェイスとして、同名のLXCというソフト
今回は、Linux上でネットワークトラフィックの監視を行えるモニタリングコマンドについて、数あるコマンドから20個を紹介する。 1.iftop 以前にこちらでも書いているiftopは、個別のソケットで受信・送信パケットをひと目で見る事が出来るコマンド。 通信ごとに個別のプロセスを表示させることは出来ないが、どのホストとの接続がどの程度の帯域を使用しているのかはひと目で分かるだろう。 以下のコマンドでインストールが出来る。 sudo apt-get install iftop # Debian/Ubuntuの場合 sudo yum install iftop # RHEL系の場合 2.bmon 『bmon』は、グラフでトラフィックの負荷を表示してくれるモニタリングコマンドだ。 どのNICのトラフィックを表示させるかを上下キー、モニタリングを行うパケットの種類を左右キーで選択する。 このコマン
概要 bashの記法は独特なものが多く毎回ググってしまうのでまとめて(と言いつつまとまりがないですが。。。)おこうと思います。 ある程度まとまってからpostしようとか思ってたらごちゃごちゃになっちゃいました。 bashで使えるという意味なのでposixシェル共通のネタも混ざってます。 随時更新します。参考になれば幸いです。 参考 man bash リファレンスマニュアル Advanced Bash-Scripting Guide カッコ色々 bashでは色々なカッコがありますが、よく違いが分からず使っていたりするのでまとめてみます。 []と[[]] []はtestコマンドのaliasです。[[]]じゃないとできないこととしては、以下のようなものがあります。 空白を含む文字列をクォートしなくてOK var='abc 123' # []の中だとクォートしないとエラーになる [ $var =
①anacondaの画面フロー変更。 ②GUIでのパッケージ選択を廃止 ③6.5➡7へのupgradeをサポート CentOS6.5➡7にupdateするには下記 CentOS6.5 ➡ Centos7にアップグレード eth0などはそのまま引き継がれる。 サービスは停止するもの(例えばntpなど)があったり、 6.5で動いてたものが正常に動作しなくなる可能性があるので、upgradeは推奨はしません。
最近 Stop using tail -f (mostly) や 「tail -f」を使うのは情弱、情強は「less +F」を使う などless押しな記事が幾つか上がっているんだけど、タイトルが煽り気味なのか若干反感を呼んでいるようなのでless派が職場で肩身の狭い思いをしないようにもう少し便利な使い方を紹介したい。 tail -fの様なScroll forward less +Fで起動またはless起動中にF 元記事にもあるtail -fと同様の振る舞い。正直この機能と検索だけでいいのであればtailで十分。lessの便利なところは様々な機能との組み合わせにあって、これから紹介する機能は基本的にこのモードと組み合わせが可能だ。あと、less開いてFのほうがタイプが面倒くさくないのでおすすめ。 1行で表示する (改行しない) less -Sで起動またはless起動中に-Sr(-Sでモード切
先日「サーバーのセキュリティ設定がなにすればいいかわからない」と相談をうけまして。 自分も初心者の時どこまでやればいいかわからず手当たりしだいにやって沼に入っていたのを思い出しながら自鯖構築したときのメモを元にまとめてみました。 注意 セキュリティ対策は用途や場合などによって違います。 自分で理解したうえで自己責任でおねがいします。 対象読者 Linuxのサーバーを建て慣れていない人 Linuxはある程度さわれる人(自分でパッケージを入れたり、サービスを止めたりできる) ラインナップ ☆は導入の重要度と導入の容易さから個人的偏見からつけた値です。 4つ以上が"最低限やること"だと思ってください。 sshd
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