今日も、彼は私の顔を見るや否や飛んでくる。思い切り体を押し付けられた。意外に強い力によろめく。「厭。乱暴にしないでよ」。押し返すとちょっと傷ついた顔になって、私をじっと見つめた。ただひたすら愛を訴えている目だ。 かわいい。どうにもかわいい。こいつだけは手放せない。 彼の背中を優しくさすってやり、肩を抱いた。顔が迫ってくる。キスの嵐。キス、あんまり上手じゃないんだけど、そんなことどうでもいい。 ひとしきり戯れて、ふと視線を下に落とすと、早くもちんちんが勃起している。やあねぇ。睨みつけて無理矢理体を引き離してやった。もちろんこのくらいのことでめげる男ではなく、さらに猛烈な勢いで今度は私の股間を狙ってきた。 その顔を両手で挟み、茶色がかった奇麗な目を見つめて、いつものセリフをきっぱり言う。 「それだけはおあずけなの。永遠におあずけなの。運命だから。ごめんね」。 部屋に戻ると、「お前、犬くせぇ」と