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進化論に関するcrowserpentのブックマーク (29)

  • 進化における「適応」という言葉をめぐって|河田 雅圭

    進化における「適応」という用語の使い方には、古くから議論があり、その使い方には注意が必要である。最近、G.C. Williamsの『適応と自然選択』の邦訳(1)が出版され、その訳者である辻和希氏の後書き(2)でも「適応」の間違った使い方が指摘された。しかし、適応という概念は、その使い方が難しく、生物学のなかでも、その用法は混乱しているところがある。ここでは、最近の自然選択の研究を踏まえながら、なぜ適応という概念の適用が困難かを解説する。 適応の意味とは 日常生活で、「新しい職場の環境に適応できない」というふうに、その場の状態や条件にうまく対応できることのような意味で「適応 (adaptation)」という言葉を用いることが多い。たとえば、温暖化に対する対応としてもちいられる「適応」は、気候変動による影響に対応して被害を軽減するためのアクションという意見で用いられている。一般的な生物学的意味

    進化における「適応」という言葉をめぐって|河田 雅圭
    crowserpent
    crowserpent 2022/10/09
    ゲノム解析の進歩で進化のプロセスを辿れるようになってきた結果、進化論における概念の論理的な不完全さが無視できなくなっている、という話かな。
  • DNA変異が量子世界のトンネル効果で起きていると判明! - ナゾロジー

    あやふやな存在確率が変異を起こしていました。 英国サリー大学(University of Surrey)で行われた研究によれば、DNAでは従来考えられていたよりも遥かに高い確率でトンネル効果が発生している可能性が高い、とのこと。 量子力学の世界では電子や陽子など小さな粒子の存在確率はあやふやであり、粒子がある場所から別の場所に突然、移動に必要なエネルギーを無視して、トンネルを通ったかのように出現する現象が起こり得ます。 研究結果が正しければ、生物進化の原動力として、量子効果が大きな影響を与えていることになるでしょう。 しかしDNAはいったいどうして量子効果を利用できる性質を獲得したのでしょうか? 研究内容の詳細は2022年5月5日に『Nature Communications Physics』にて公開されています。

    DNA変異が量子世界のトンネル効果で起きていると判明! - ナゾロジー
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    crowserpent 2022/05/08
    タイトル見て「そりゃ当然起きてるでしょ」と思ったけど、従来考えられてたのよりずっと確率が高そうだという話か。
  • 「種の保存のための進化」はどこが誤りなのか|河田 雅圭

    「種の保存あるいは種族維持のために生物は進化した」という俗説が、未だに一般的に広く語られています。進化生物学のなかでは、この考えは受け入れられていません。稿は、この俗説のどこが正しくないのか、について解説しました。 補足として、生物学者でも誤解が多い「生物の死の進化」と「有性生殖の進化」についての簡単な解説も載せました。 記事を修正・加筆した記事が、以下の新書の第3章に収録されています。 レミングの集団自殺? レミングとは、主にツンドラ地域に生息するネズミの仲間で、3年から4年周期で個体数が急激に増減することが知られている。特に、レミングイヤーと呼ばれる年には、その数は激増し、集団移動をすることがある。この集団移動の時に、多くの個体が海に飛び込み「集団自殺」をするという"迷信"が広まった。この迷信の原因の一つが、1958年に制作された「白い荒野」というディズニー映画である(ムービー1

    「種の保存のための進化」はどこが誤りなのか|河田 雅圭
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    crowserpent 2022/03/21
    「群選択という誤理論」は進化論において枝葉の話ではなくクリティカルな問題なのだけど、直感的に理解しづらい「難しさ」があるんだよね。
  • 幼なじみが絶対に勝てる気がしない進化心理学 - 本しゃぶり

    なぜ幼なじみは負けヒロインなのか。 なぜ幼なじみヒロインは冷遇され続けたのか。 その答えは我々の遺伝子に刻まれている。 【目次】 勝てるはずがない 近親相姦というタブー 毎日会ったら姉弟だ 幼馴染は結ばれない 終わりに 参考書籍 『人類進化論 霊長類学からの展開』 『赤の女王 性とヒトの進化』 『進化心理学から考えるホモサピエンス 一万年変化しない価値観 』 『われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか 進化心理学で読み解く、人類の驚くべき戦略』 幼馴染が勝利する話を解説した記事 2021/05/05 追記 2021/12/05 追記 勝てるはずがない 2021年春アニメで最も言及したくなるタイトルは『幼なじみが絶対に負けないラブコメ』だ。 第1話 幼なじみが絶対に負けないラブコメ 松岡禎丞Amazon いや、無理だろ。URLの時点で敗北している。 とはいえ見てみないと確かなことは言え

    幼なじみが絶対に勝てる気がしない進化心理学 - 本しゃぶり
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    crowserpent 2021/05/02
    ウェスターマーク効果の話かな、と思って読んだらその通りだった。/進化心理学については、雑な理解で自然主義的誤謬を振り回す人物が目立っちゃうのが問題だよなぁ。
  • 「孫を育てたくて仕方ない本能を持った祖母から引き離しておいて、夫が子育てに協力しないと叫ぶのはバカ」進化心理学の観点からみた子育て論が話題に。

    エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine なんで現代人は「孫を育てたくて仕方ない能」を持ってる祖母と子どもをわざわざ引き離しておいて、夫が仕事で疲れきって育児に協力してくれない!みたいなこと叫んでんのかな。バカかと思う。 2021-04-15 19:51:50 エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine 一体何のためにサピエンスのメスには自然界で珍しい "閉経" が進化したのか。なにゆえ人間には自分の子供が巣立った後にも長寿命が残されているのか。なぜ祖母にはやたらと孫にかまいたがる心が進化しているのか。なぜ夫婦二人での子育てはこれほどつらく厳しいのか。だれも疑問に思わないのだろうか。 2021-04-15 22:50:01 エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine 子どもを産めない個体は、じぶんと遺伝子を共有する血縁個体の子育てを手伝う

    「孫を育てたくて仕方ない本能を持った祖母から引き離しておいて、夫が子育てに協力しないと叫ぶのはバカ」進化心理学の観点からみた子育て論が話題に。
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    crowserpent 2021/04/19
    OreChangの人は「おばあさん仮説」を勘違いしてるな。閉経後の女性の知識や経験が集団に役立てられ、女性の血縁者の利益となるため長寿が進化的に有利になったという仮説で、「孫を育てる」ことに特化した話ではない。
  • サピエンスの21世紀は「進化心理学/Evolutionary psychology」が支配する時代になる──心(Mind)のわけ(Reason)を解き明かす進化心理学とは何か?:これからの時代を切り拓く|EvoPsy

    サピエンスの21世紀は「進化心理学/Evolutionary psychology」が支配する時代になる──心(Mind)のわけ(Reason)を解き明かす進化心理学とは何か?:これからの時代を切り拓く50の思考道具 “純粋な哲学は、目的も歴史も壮大だが、はるか昔に人間の存在についての根的な問題への解答を放棄している。じつは問うこと自体が、評判を傷つける。(進化論の出現以降)それは哲学者にとって、いわば見た者を石に変えるというあの怪物ゴルゴンとなったのだ。” ー E.O.ウィルソン “ オレたちはみんなドブの中にいる。   でもそこから星を眺めている奴らだっているんだ。” ───オスカー=ワイルド *  *  * サピエンスにとっての21世紀は「進化心理学/Evolutionary psychology」の時代になる──目次: # サピエンスにとっての21世紀は「進化心理学/Evolut

    サピエンスの21世紀は「進化心理学/Evolutionary psychology」が支配する時代になる──心(Mind)のわけ(Reason)を解き明かす進化心理学とは何か?:これからの時代を切り拓く|EvoPsy
    crowserpent
    crowserpent 2021/04/12
    随分とまぁ大言壮語したもんだ。/進化心理学自体を疑似科学とは思わないけど、まだ全然検証が足りてない「よく出来た仮説」の段階で、「疑似科学に利用されやすいポジション」ではあるんだよね。
  • 進化心理学はなぜ批判されるのか? - 道徳的動物日記

    quillette.com 上記のQuilletteの記事を要約紹介しつつ、雑感を書く。…というか、ダラダラと長ったらしい記事なので、思い切って要点や特徴的な点だけ紹介する。 上記の記事では、デビッド・バスとウィリアム・フォンヒッペルという二人の進化心理学者が行った、"社会心理学者たちが進化心理学について抱いている認識"についての調査が参照されている。この調査によると、動物のみならず人間について進化心理学を適用することについては、社会心理学者たちの意見は分かれているそうだ。ダーウィンの進化理論が真実であることや、人間の様々な身体的特性が進化の産物であることにはほぼ全ての社会心理学者たちが同意しているのだが、身体のみならず心理や精神についても進化論を適用することに関しては、かなり賛否が分かれるのである。 進化心理学に批判的な社会心理学者たちは、宗教的信念や「人間は他の動物に比べて特別だ」とい

    進化心理学はなぜ批判されるのか? - 道徳的動物日記
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    crowserpent 2019/09/03
    進化心理学は、前提としている「大量モジュール仮説」がちゃんとした検証を経ていない、という点で現時点での信頼性は低いと思っている。
  • 脊椎動物の基本構造が5億年以上変化しなかった理由 - 東大が明らかに

    東京大学(東大)は9月26日、脊椎動物の基構造が5億年以上の進化を通して変化しなかった要因として、遺伝子の使い回しから生じる制約が寄与している可能性が高いことを大規模遺伝子発現データ解析から明らかにしたと発表した。 同成果は、東京大学大学院理学系研究科の入江直樹准教授らの研究グループによるもので、9月26日付の英国科学誌「Nature Ecology & Evolution」に掲載された。 脊椎動物は5億年以上前に出現して以来、さまざまな形をした動物種に進化し、多様化してきたが、基的な解剖学的特徴については、どの脊椎動物種も共通しており、体のサイズや重量、体色が多様化してきたことなどに比べると、ほとんど変化がないことが知られている。 この要因についてはこれまでの研究により、脊椎動物の基構造を決定づける胚発生期が、進化を通して多様化してこなかったことに原因があると考えられてきたが、なぜ

    脊椎動物の基本構造が5億年以上変化しなかった理由 - 東大が明らかに
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    crowserpent 2017/09/29
    「使い回し遺伝子」が進化に対する遺伝子システム上の制約になってるって話ね。/「合理的」ではないと思うよ。むしろ、脊椎動物の解剖学的特徴がなぜ「合理的」に改変されないのか、を説明しようとしている。
  • 真核生物の起源再考 - サイエンスあれこれ

    2015年06月08日 03:39 カテゴリサイエンス最前線〜進化 真核生物の起源再考 Posted by science_q No Comments No Trackbacks Tweet 【真核生物の起源再考】6月1日・独マックスプランク研:新しい分析法によって、これまで真核生物の起源とされていた分子痕跡が現生生物による汚染だったことがわかった。これにより真核生物の起源はこれまでの25億年前から15億年前に修正される。http://t.co/Rx22VoamX8— サイエンスあれこれ (@sarekore) 2015, 6月 6 【真核生物の起源再考】 6月1日・独マックスプランク研: 現生生物による汚染を極力排除した新しいサンプル調製法を用いた結果、これまで真核生物の起源とされていた分子痕跡が現生生物による汚染だったことがわかった。これにより真核生物の起源はこれまでの28億年前から1

    真核生物の起源再考 - サイエンスあれこれ
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    crowserpent 2015/06/08
    古生物学にもコンタミ問題って起こるのね。
  • 神さまの殺しかた/宗教にハマらずに生きる方法 - デマこい!

    ここ最近、宗教に関する議論が盛んだ。まず上田紀行さんの記事でジャブが放たれて、佐々木俊尚さんの記事で一気に噴き上がった感じ。日人の宗教アレルギーにはあらめて驚かされる。みんな、ほんとに「宗教」って言葉が嫌いだね。脊髄反射で「宗教はけしからん!」と感じる心理状態のほうが、よほど宗教的だと私は思う。 自分を無宗教だと信じている人は大抵、自分の信仰心に気づいていないだけだ。当に無宗教な人間にはなかなか出会えない。かくいう私も、宗教的な行為(※初詣とか)をしないわけではない。けれど、そういった日常の行為を「宗教的だ」と認識できる程度には、無宗教だ。 今回の記事では「当の無宗教とはどんなものか?」を考えたい。私の宗教観について、ちょっとまとめておこう。 【参考】 ■「宗教信じてないならお守りをズタズタに切って」宗教学者と大学教授の対談が話題に ■佐々木俊尚氏、幸福の科学・ジョブズ霊言セミナー

    神さまの殺しかた/宗教にハマらずに生きる方法 - デマこい!
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    crowserpent 2013/11/21
    記事中盤の安易な「進化心理学っぽい説明付け」は、下手な宗教的説明より擬似科学的でタチ悪いと思う。
  • 『ダーウィンが信じた道:進化論に隠されたメッセージ』 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    エイドリアン・デズモンド,ジェイムズ・ムーア[矢野真千子・野下祥子訳] (2009年6月30日刊行,日放送出版協会,東京,8 plates + 609 + 77 pp.,ISBN:9784140813812 → 目次|版元ページ) 【書評】※Copyright 2009 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved ダーウィンの生涯を貫く奴隷制度と人種差別への反感「進化論に隠されたメッセージ」という副題が示す通り,700ページにも達するこの評伝は,今年生誕二百年を迎えるチャールズ・ダーウィンがわれわれ人間の進化に関する研究と考察を進めた真の動機が,「反奴隷制度」と「反人種差別」というきわめて社会的な問題意識にあったことを示そうとしている.著者たちはダーウィンが生まれ育った家庭環境から振り返ることにより,彼が当時まだ続いていた奴隷制度に対してつねに反対の意

    『ダーウィンが信じた道:進化論に隠されたメッセージ』 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek
  • 男は絶滅する運命?消えゆくY染色体は何を意味するのか

    「男性は絶滅の道をたどっている」という、ヒト性染色体の研究者であるオーストラリア国立大学のジェニファー・グレイヴス教授の発言が波紋を呼んでいます。 進化の歴史の中でY染色体上の遺伝子数は特筆すべきペースで減少しており、将来的には消滅する可能性があるとのこと。未来の人類はX染色体しか持たない、メスしかいない種となってしまうのでしょうか? 詳細は以下から。Men on road to extinction - Telegraph オーストラリア国立大学のジェニファー・グレイヴス教授は「Y染色体は消えつつあり、500万年以内に消滅してしまう可能性がある」とアイルランド王立外科医学院で行われた公開講義で医学生たちに語りました。しかしこれは決して人類の滅亡を意味するわけではなく、将来的には「新人類」が誕生する可能性すらあるとのこと。Y染色体上の重要な遺伝子を持っていないにもかかわらず生殖できる齧歯類

    男は絶滅する運命?消えゆくY染色体は何を意味するのか
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    crowserpent 2009/05/23
    仮に正しいとしても、XY型からXO型にシフトするだけじゃないかな。「男が絶滅する!」とか深刻ぶって言われても、ねぇ。参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%A7%E6%B1%BA%E5%AE%9A
  • 2009年のジャン-ニコ賞はElizabeth Spelke - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~

    今年のジャン-ニコ賞が決まったようです(受賞講義そのものはまだ先ですが)。Elizabeth Spelkeは知覚や発達を研究する心理学者です。調べてみると、最近では性差の話題で有名なようです。科学能力*1の男女差について心理学者のピンカーと論争をしたこともあるようです(下記リンク参照)。この論争はハーバート大学学長のLawrence Summersの発言(女に科学なんてできねぇ!みたいなの)がきっかけで起こった論争だ。 ネット上にこの論争の記録があるのですが、私は面倒なのでスライドだけを見たのですが、それだけでも大体の内容は分かりましたので紹介します。ピンカーは様々な証拠から男女の科学能力の差は社会化や偏見だけで説明するのは無理があると言っています。ピンカーは男女には生まれたときから差があるという証拠(実験や調査)を示した。ひとつは人の興味には生まれつき性差があるという話で、赤ん坊の段階か

    2009年のジャン-ニコ賞はElizabeth Spelke - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~
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    crowserpent 2009/04/04
    「種に生得的(もともとの進化心理学)と性別に生得的(バス辺りで普及)って別の話だよね。」
  • 同性愛の進化的な意義を説明できる現象なのかも - うなぎのメモ・日記・雑感・等

    http://gayjapannews.com/news2009/news4.htm ちょっと前に、10代の同性愛者の男女が異性愛者の男女より、 妊娠させたりしたりする可能性が高いというニュースがあった。 そのときは、そういうものなんだな、と頭の片隅に置いておいていたんだけど、 この現象は、進化と絡めて考えると、とても興味深い現象であるとさっき気が付いた。 なぜならこれは、同性愛が直接的に子孫を残すために適応的な形質であるということだからだ。 たまに反進化論者の人が「同性愛者は子孫を残せない、明らかに非適応的形質だ。だが同性愛者は現にたくさん居る。減る様子もない。これは進化論に反する証拠だ。」みたいな主張をおこなうことがある。 このときに、進化論者側の反論としては「同性・異性愛というのは程度の問題であって、同性愛傾向が強くても子孫をまったく残さないわけではないし、同性に対して愛情を持つ同性

    同性愛の進化的な意義を説明できる現象なのかも - うなぎのメモ・日記・雑感・等
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    crowserpent 2009/03/25
    こういう話になると、本職の生物屋さんでも時々変なこと言うからなぁ。2000年という時間が進化のタイムスパンとして短すぎることくらい、すぐ気付きそうなもんだけど。
  • トゥービー&コスミデスによる進化心理学の説明(要約版) - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~

    近年トゥービー&コスミデスが提示した進化心理学の理論的内容は次のようなものだ 脳とは自然淘汰によってデザインされた環境から情報を抽出するするコンピュータである 個々の人間の行動はこの進化したコンピューターによって環境から抽出した情報に応じて生じる。行動を理解するには、行動を生んだ認知的プログラムを明瞭にする必要がある 人の脳の認知的プログラムは適応物である。これらが存在するのは、祖先が生き残って繁殖することができるような行動を生み出すためである。 人の脳の認知的プログラムは今では適応ではないかもしれない。これらは祖先の環境において適応的だった 自然淘汰によって生じたのが、脳は多くの異なる特殊な用途のプログラムから成り立っており単一の一般的な構造物ではないことである 進化した計算する構造物である私たちの脳を描き出すことは文化的社会的現象をきちんと理解するのに役立つ Evolutionary

    トゥービー&コスミデスによる進化心理学の説明(要約版) - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~
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    crowserpent 2009/03/08
    進化心理学の前提について。進化心理学が基本的に種単位の進化理論であること、ネオ・ダーウィニズムと実は相性が微妙という指摘は面白い。関連:http://d.hatena.ne.jp/deepbluedragon/20061209/p1
  • 三中信宏「生物の樹・科学の樹」感想 - まとまり日記

    三中信宏さんの連載「生物の樹・科学の樹」に感想を書きましたので、どうぞご覧ください。 (三中さんからのご返答はこちらをどうぞ。なお、このエントリと三中さんの返答で微妙に時間が前後していますが、それはわたしがこのエントリをアップする前に三中さんに直接原稿をお送りしたためです。またこのエントリでは三中さんにお送りした原稿からあまりに細かい論点は割愛しています) はじめに かつてナインティナインの岡村隆史は、明石家さんまのことを「お笑い怪獣」と呼んだことがある。疲れを知らないかのようにしゃべり続け、あらゆるものをお笑いのネタへと変えていくその生態は、怪獣と呼ばれるにふさわしいと感心した。その伝でいけば、学問の世界にもたくさんの「怪獣」がいることに気づかされるだろう―――進化生物学怪獣、科学史怪獣、哲学怪獣などである。その中で三中信宏さんのことを、わたしは、大変失礼ながら「系統学怪獣」だと思ってい

    三中信宏「生物の樹・科学の樹」感想 - まとまり日記
  • 進化心理学に疑問を抱く皆様に朗報です、実証研究に基づいた考察本が出ました! - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~

    能はどこまで能か―ヒトと動物の行動の起源 作者: マーク・S.ブランバーグ,Mark S. Blumberg,塩原通緒出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/11メディア: 単行購入: 4人 クリック: 49回この商品を含むブログ (22件) を見るブランバーグ「能はどこまで能か」は生得経験問題に少しでも興味を持つ人にはともかくお薦め。中でもトマセロやエルマンらのを好むような発達に興味のある人には必読。私はへの評価は厳しい方だと思うが、これは絶賛していい。能や生得性に関して思弁ではなく実証性から接近している素晴らしい。これでもう下らない進化心理学話に右往左往しなくて済む。 リドレー「柔らかな遺伝子」も生得経験問題を扱ったお薦めできるだが、それでも話が発生の域をあまり超えないので生得寄りな感じがぬぐえなかった。胚発生時の環境の重要性も扱われているとはいえ、この

    進化心理学に疑問を抱く皆様に朗報です、実証研究に基づいた考察本が出ました! - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~
  • "Evoution for Everyone" Review 進化論の楽しさと威力、そして宗教との共存

    進化論の楽しさと威力、そして宗教との共存 David Sloan Wilson, Evolution for Everyone: How Darwin's Theory Can Change the Way We Think About Our Lives (Delacorte Pr, 2007) (『一冊の』2007 年 7 月号 pp.26-7) 山形浩生 要約: 進化論が実に単純な発想であること、それでもいまだに各種の分野に驚くほどの成果をもたらしつつあることを楽しく語った入門書。それは閉じた学問の世界を開く発想でもある。そして進化論者が往々にして嫌う宗教も、進化論的な有利さがあって発達してきたものであることを理解すれば、むげに嫌うこともない。その有用性を認めて評価し、適当に調子をあわせせてやれば共存の道はある、と著者は述べる。が、科学は共存を許しても、宗教の側はそんな功利主義的で

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    crowserpent 2008/01/23
    「超自然的なもの(自分より高いものへの帰依)は宗教には不可欠だし、だからこそ宗教と科学の対立がある」。関連:http://d.hatena.ne.jp/korompa/200711
  • フライング・スパゲッティ・モンスター - nikki

    前置き えーとフライング・スパゲッティ・モンスターという http://www.salon.com/books/int/2006/10/13/dawkins/index_np.html のドーキンスのインタビューを訳しました。まあいろいろ考えた結果公開することにします。 ちなみに http://sociologbook.net/sb.cgi?eid=42 もぼくです。ヘタレで匿名にしてましたというか、まあこれでも匿名とあんまり変わらない気はするけど。 やってるうちに別の場所で訳されていることを発見しました。誤訳のチェックや言い回しを参考にさせてもらいました。 http://return0.dyndns.org/d/2006/10/17 また、序文とかはどうでもいいので訳していません。 10月31日 id:Gomadintime:20061030より訳の問題を指摘されたので参考にさせてもらい

    フライング・スパゲッティ・モンスター - nikki
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    crowserpent 2008/01/23
    宗教と科学に関するドーキンスへのインタビューの翻訳。関連:http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/5329/1166959704/
  • 赤の女王とお茶を - 5分でわかるドーキンスvsグールド

    ドーキンス VS グールド (ちくま学芸文庫) 作者: キム・ステルレルニー,狩野秀之出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2004/10/07メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 45回この商品を含むブログ (70件) を見る久しぶりに再読。やはり面白いです。 せっかくなんで生物学界の二大プレゼンテーター、リチャード・ドーキンスと故スティーブン・J・グールドの生物進化観と、その論争について簡単にまとめてみましょう。 「利己的遺伝子」のドーキンス。 「断続平衡説」のグールド。 なんといっても二人を特徴付けるのはこれらの斬新なキャッチフレーズでしょう。 しかし同時に多くの誤解を生んだのもこの言葉たち。まずこの2つのフレーズについて、よくある誤解と正しい理解をチェックしておきましょう。 ・利己的遺伝子 あまりにも有名なこのフレーズ。「ミーム」と並んで、ドーキンスのコピーライターとしての才能

    赤の女王とお茶を - 5分でわかるドーキンスvsグールド
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    crowserpent 2007/08/10
    「ダーウィニズムにおいて両者に決定的な対立点はありません。」 関連:http://d.hatena.ne.jp/banraidou/20080425