タクシードライバーはGPSを信用しすぎてトラブルに巻き込まれることも少なくない。現在のGPSには、無視できない「誤差」があるのだ。 GPSとは「Global Positioning System(衛星利用測位システム)」の略で、人工衛星を使って現在位置を測定する技術だ。 複数の通信衛星からの電波を受信機で受信し、緯度・経度・高度を割り出して位置情報を提供する。現在、多くの車両にGPSが搭載されており、多くのタクシードライバーはGPSなしでは運転できないだろう。 しかし、筆者(二階堂運人、物流ライター)のような現役タクシードライバーは恩恵を受ける一方で、GPSを信用しすぎてトラブルに巻き込まれることも少なくない。現在のGPSの測位誤差は 「5~10m」 といわれている。その結果、迎車場所や降車場所がずれてしまったり、待機している乗客に追い越されたりして、トラブルに発展することもある。 ルート