1975年8月28日の近鉄戦で完封勝利を挙げた山内(右)。右肘負傷から復活した「野村再生工場」の第1号だった 人材活用に欠かせない視点は何か。2月11日に急逝した野村克也さん(享年84)が、サンケイスポーツ専属評論家として本紙に残した金言を振り返る、ヘリテージ(遺産)連載。「欠点→特徴→特長→武器」。これが今回のキーワード。(構成・内井義隆) 「先入観は罪。固定観念は悪」。これもノムさんがよく使った言葉だ。 例えば戦略・戦術上、「相手ベンチは送りバントでくるだろう」「この打者は内角球を打てないはずだ」などと思い込み、決めつけてかかると痛い目に遭う、という戒めだ。 それは人材活用の面にも通じる。そう教えてくれたのが、ノムラ野球の集大成となる2016年の長期連載『ノムラのすべて』に出てくる一節だった。 ノムさんが南海(ソフトバンクの前身球団)で選手兼任監督を務めた、1973年。山内新一投手が巨
この連載では、「ダメに見せないことで評価を高める」ための仕事術を扱っている。前回(「抽象的なこと」を言う人は仕事が遅い)は、ネガティブ特性の七つめである「抽象的、具体性がない、表面的」について、抽象的なことしか言えないと、なぜ問題があるのかを説明した。ネガティブ特性は以下の通りである。 先を読まない、深読みしない、刹那主義 主体性がない、受け身である うっかりが多い、思慮が浅い 無責任、逃げ腰体質 本質が語れない、理解が浅い ひと言で語れない、話が冗長 抽象的、具体性がない、表面的 説得力がない、納得感が得られない 仕事が進まない、放置体質 言いたいことが不明、論点が絞れない、話が拡散 駆け引きできない、せっかち、期を待てない 前回は「抽象的、具体性がない、表面的」であると、一緒に仕事をする人が混乱し、仕事が失敗する可能性が高くなると説明した。特に、マネジャーやリーダーを務める人材がこのネ
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