昔、あるメーカーで経営企画職を担当していた時のことだ。 営業部の部長から、 「ウチの商品が絶対に安心で安全という証明書って発行できませんかね・・・」 と相談を受けたことがある。 聞けば、大口顧客との取引が受注寸前で、最後にそのような証明書を出せれば契約してもいいと言われているようだ。 しかし仕様書や保証書ならともかく、絶対に安心安全な証明書などどうしろというのか。 安心安全に使えるガスボンベだって火の中に放り込んだら爆発するし、腹痛を治してくれる胃薬でも用法・用量を守らなければ命に関わる。 どういうものを書いてよいのかわからず、先方ともう少し要件を詰めて欲しいと押し返すと、 「絶対安心安全の証明が要件なんですよ・・・」 と埒が明かない。 やむを得ず、一度部長に同行し先方の会社を訪れ、どのような証明を求めているのかをヒアリングすることにした。 応対に出てくれたのは、若い現場主任だ。 熱気と熱
by Helena Lopes リーダーとしての役目を果たすためには単に会議を行いタスクを割り当てる以上の資質が必要です。全てのリーダーが必ずしも有能なわけではない……ということで、Oracleのユーザー&開発者体験ヴァイス・プレジデントのレスリー・ロバートソン氏が、自分自身が経験から学んだ「優れたリーダーになるためのヒント」をIEEE国際技術者会議で語りました。 Seven Tips on Becoming an Effective Leader - IEEE Spectrum https://spectrum.ieee.org/the-institute/ieee-member-news/seven-tips-on-becoming-an-effective-leader ロバートソン氏は1989年にカーネギーメロン大学で学位を取得した後に就職、スタートアップを含めたいくつかの会社を経
昨年末、『NHK紅白歌合戦』に初出場するなど、大躍進を遂げたアイドルグループ・日向坂46のデビュー1年目に完全密着したドキュメンタリー映画『3年目のデビュー』が、新型コロナウイルス影響による公開延期を経て、7日に公開を迎えた。 デビュー1年目に完全密着といっても、2019年2月に「けやき坂46(ひらがなけやき)」から前代未聞の改名をする以前の映像も含まれ、1stシングル「キュン」が発売初週で47万枚を売り上げるなど、華々しいデビューを飾り日々拡大していくグループの人気とは裏腹に、その内側に隠れたメンバー一人ひとりの苦悩をも余すところなく映し出される。自分たちだけの名前を手に入れてからもなお、日向坂46らしさを求めて模索を続けてきた、その葛藤と努力の日々を追ったエモーショナルな力作だ。 その渦中にいたメンバーの中で人知れず葛藤していた人こそ、キャプテンの佐々木久美だろう。ひらがなけやき時代か
当メディアに寄稿をしていただいている熊代亨氏から、本を贈っていただいたので読んでみた。 タイトルは『認められたい』 面白い本だった。 内容で私が特に気になったのは、「手っ取り早い承認を求める人々」について書かれている部分である。 熊代氏は、本の中で 「ゲームやキャバクラなど、手っ取り早く承認欲求を満たせることばかりに時間を使っていると、身につくスキルがひどく偏ってしまって、将来を生きていくためのスキルがロクに身につかないまま、歳をとってしまう」 と述べる。 ****** 承認欲求と言えば、一昔前のある人物を思い出す。悪い人ではなかったが、1つだけ褒められないクセがあった。それは 「仕事を抱え込んでしまうこと」 だった。 若手で経験も浅かったその人物は、自分が引き受けられる以上の仕事を「褒められれたい」「失望されたくない」という理由で引き受けてしまい、結局後で問題が発覚する、ということもしば
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