◎アスペルガーの3つの型 以前にも書いたが、アスペルガーには3つのタイプがあるとされる。積極奇異型、受動型、孤立型だ。発達心理学的には孤立型→受動型→積極奇異型と発展するらしいが、もちろん成人しても受動型のままの人もいる。 孤立型は「外界に興味を持たない」状態だから、赤ん坊や幼児に見られる。発語をしないのも外界に興味がないせいかも知れない。知的障害を伴う自閉症では孤立型は一般的かも知れない。 受動型は感情表現をどうして良いか分からず、また反応の遅れもあり、反応を返すタイミングがはかれない。そのため反応を思うように返せず、ストレスを溜めやすい。 積極奇異型は最も典型的なアスペルガーに見えるかも知れない。一方的に話し続けたり、場の空気を読まず行動する。周囲を巻き込もうとする意図はなく、単独で勝手な動きをする。 ◎アスペルガーとパーソナリティ障害 最近、アスペルガー博士はアスペルガー症候群をパー
子供の頃から、集団の中にいても、一人で一人遊びをしています。まるで周りに誰もいないかのように、目も合わさず話しかけることも無く行動します。話しかけても聞こえているのかいないのか、返事もしません。食事に呼ぶと返事をして食べに来ますし、用事があると、人の側に寄ってきて用件を言うので、一応、人間を頼ってくれていることは分かります。 大人になっても一人でいることが多く、他人への認識の低さが見られます。一人で黙々と取り組める仕事を好み、用事以外であまり話をしないという特徴も、子供の頃から変わりません。周囲の人からは奇異に感じられますが、本人はそれが当たり前で、至ってマイペースです。 対人関係 「孤立型は一人でいるのが好きなのだ」と、とらえられがちですが、そもそも、自分以外の他人と感情を共有することが少ないのです。「一人が好き」という好みの問題ではなく、「一人」です。だから一人でいても集団でいても、変
さて自己コーチング②で「己を知る」というプロセスをある程度経た後で、再び「どこを目指すか」という実践的な選択の場面となった。 特にASの場合、積極奇異型の人はどんなに辛くても病気になってでも人間たちの中心を志向する。受動型の人は一人になれない。孤立型の人は逆にその繊細さゆえに生きる場所が限られてくる。 ADHDも、表面上は外交的に見えながら実は偏屈な人種であるので、「普通をどこまで目標とするか」の目安を定めなくてはならない。 ここで再び「発達障害の真実」を確認する。 「発達障害は本来自分に正直に生きるしかない」 「多数派に合わせようとすればするほど病気になる」 「多数派に合わせようとして報われなかったときのダメージは非常に大きい」 「一番周囲への害が少ないのは偏屈の線である」 後は各自、自分の人生について考えよう。 「自閉的にひっそりと自分に極力正直に生きる」自閉的な生き方も良し。 「可能
AS-ADHDカップル⑤ --- 孤立型ASの場合 孤立型ASは聴覚過敏や自閉的なこだわりが強く、引きこもりがちになり、社会においても家庭においても(極少数の安心できる相手を除き)「自閉的に誰にも邪魔されない」空間を必要とすることが多い。 そういうわけでもともとカップルになる可能性は大きくないが、合理的、思い込み型のADHDと出会うとうまくいく。 (自己正当化型を除き)ADHDは基本的に束縛を嫌い、相手にも寛容である。だから「引きこもりたければ自由にどうぞ」と言える。また相手が引きこもることで多数派のように変に勘ぐったり、パートナーとして疎外感を感じることも無い。 そういう意味で寛容さのゆえにADHDは孤立型ASと共存できる。 ただADHDの側がACであるときは、孤立型ASの微妙で細かい世間への反応に過剰反応するので、孤立型ASを結果として振り回したりいじくり回したりしてしまうことになるこ
最近孤立型ASDの診断がつくケースに数例出会い、どういう人なのか少しずつ私の中でイメージが出来てきた。 本来孤立型ASDの人は本人が困ることが少ないので医療機関には相談に来られない。以下に説明するが、「普通」で「発達障害っぽくない」という印象にすらなる。 ざっと説明してみよう。 1.対人関係は一見ADHDに似る 基本的に束縛を嫌い、人への愛着はあるにはあるが非常に薄い。 その意味で一見ADHDの「平等」に近いかと見えるが、よくよく見ると「個別の相手により行動が変わる」というASDの根本特徴は備えている。 ただし、積極奇異型や受動型のASDとの違いは、「大事な相手への愛着は自分のこだわりの中で最上位ではないことが多い」ということだ。 極端には、「相手が自分をどう思っているかはさほど重要でない」という形になることもある。 「3歳から一人で留守番していた」という超自立している子供時代のエピソード
さて前回の「愛着の有無」で愛着ありとなった人はASグループである。この時点で、「特定の愛着の対象だけに極端に態度が変わる」人が残っているはずである。 さらにASにもいろいろあり、下記の自閉症の3分類が分かりやすい。 A.積極奇異型 人の中に積極的に出て「仕切りたい」AS B.受動型 相手中心で常に受身で行動するAS C.孤立型 自閉傾向が強く孤立へ向かうAS 分類は次のように行う。 1.学童時などに、「学校と家で態度が全く違う」と言われたことがある」、ASの中ではADHDの様に「相手中心で場当たり的で優柔不断に見られる」人はまず「受動型」に分類される。この中には自閉傾向が弱く、外見上ほとんど発達障害に見られない人も含まれる。 2.残った人は「後悔するならはじめからするな」という非常に首尾一貫性を重んじる人が多いはず。その中で、どんなに不適応になっても社会に出て行こうとする人が「
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