ASの人をサポートすることに力を入れる場合、(これは私のジャイアンの部分の帰結でもあるのだが)結局のところASの人の「二面性」に非常に戸惑うことになる。 この二面性は、当人は認識していないことが多いようだ。「出来ない」に近いのだろうと想像するが、「愛着の場合とそれ以外の場合で行動が極端に異なる」というところだ。 言語的に指摘すれば、「分かっています」と言う。説明すれば、例えば「共依存にしかならない」という意味は理解できても、冷静に観察すれば、結局行動は愛着優先で決まってしまうことが多い。 依存的な相手をダラダラ甘やかしたり、自己中で理不尽な要求を全くきっぱり断れなかったりする。 私のジャイアン性の部分は「結果のほうから考える」ということだ。治療者としては結果がうまく行かなければ失敗である。 何度共依存につながる愛着の問題性を指摘しても、結局行動は何も変わらない。 「あなたは分かったと言った