「一億総中流社会」と言われる日本。 容姿、学歴、収入。全てにおいて「中流」の少し上に位置する人間は口を揃えてこう言う。 「上を見ればキリがないが、知らなければいい世界もある。」 この連載では”中の上”に位置する男女に起きた、さまざまな悲劇に迫る。 これまで登場したのは、メガバンクのエリート街道のはずが宇都宮に左遷された健介、総合商社に行きたかったが、MARCH卒なので専門商社しか受からなかった英二、旦那の年収1,000万専業主婦にマウンティングされた年収600万の由希。今回登場するのは…? “中の上”に位置することが、一番幸せだと思っていた。 「“中の上”ですか…。その位が一番幸せだと、サラリーマンは皆思っているんじゃないでしょうか。」 穏やかな笑みを浮かべながら話してくれたのは、大手自動車メーカー勤務の裕樹、33歳。主任として活躍する彼は、既に結婚しており、2人の子持ちである。 「平日は
周囲の問題 ●モラハラが見えにくいのは特定の個人に対する巧妙な心理的暴力だからです。 自己愛者は対外的には人から好かれようと良い人を演じています。上司や先輩には気を遣い、後輩には兄貴・姉貴分として面倒を見、初対面の人や異性には親切で愛想良くふるまいます。悪魔の顔を見せるのは生贄として選ばれた一人だけ。だからこそ、周りは「被害者の方に問題がある」と考えてしまいます。 (また、そう思われるような性格の人を標的にします。) ●モラハラはDVと違って証拠が残りません。 言葉や態度での否定が長期間チクチクと繰り返されることで、少しずつ精神をむしばまれ自尊心が破壊されていくのですが、その言葉がどんなイントネーションで言われたのか、その裏にはどんなほのめかしがあるのか第三者には伝わりません。一つ一つの言葉や態度はとるに足りないものなので人に訴えても「気にしすぎ」「どこにでもあること」と一蹴されてしまいま
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