腎臓の機能が弱くなると、排尿困難や頻尿、むくみ、かゆみなどの症状が表れます。中高年になると下半身の機能が衰えていき、これらの疾患を生じやすくなります。そこで、腎機能低下など下半身の衰えに対して用いられる漢方薬として六味丸(ろくみがん)が知られています。 六味丸には、下半身の機能を補う働きがあります。これにより、足腰の痛みやしびれ、腎機能低下による頻尿、性機能低下、かゆみ・湿疹・アトピー性皮膚炎などを改善させます。前立腺肥大や糖尿病へ活用されることもあります。 六味丸(ろくみがん)と体質 漢方薬では、その人の見た目や症状を重要視します。検査値だけではなく、患者さんの様子から「どの薬を使用するのか」を決定するのが漢方薬です。六味丸であれば、次のような人が有効です。 ・体力は虚弱 ・疲れやすい ・尿量減少または多尿がある ・ときに口渇がある このように、体力が衰えている人(虚証の人)に六味丸が用