幸福と不幸人間には「幸福」になりたいという欲望があり、「幸福」を目標にして生きています。しかし、現実を見ると「幸福」になろうとして行動したつもりが、正反対の「不幸(※)」になってしまう場合も少なくありません。 金欲や性欲、出世欲に関係する犯罪が最たる例で、日々、テレビや新聞などで報道され、悲惨な様子が写されています。これらの犯罪行為は本人だけでなく、他人をも不幸にしてしまいます。 しかし、たとえ犯罪行為であったとしても、本人にしてみれば「幸福なろう」として行動した結果であり、はじめから「不幸になろう」と思って行動したわけではないはずです。 義なる欲望と不義なる欲望 人間は誰しも幸福を求めて生きています。私は「不幸になるために生きている」という人はいません。悪人と呼ばれるような人間でも、幸福を得ようとして「悪」を行うのです。人生の目的(人間のすべての営み)は幸福になることといえるでしょう。