各レビュアーが選ぶ今年の一冊。やっと出揃いました。 今年も見事なまでにバラバラです。 なるほど、頷くものも多々ある一方、栗下直也とか意味分かんないですし(怒)、最後に登場する成毛眞など、相変わらずあまりに自由すぎて呆然とするほかないです。 でもそれもHONZならではの多様性、ということでお許しを。レビュアーが増えたぶん、ちょっと長いですが、ぜひとも最後までお読みください。あなたが読むべき1冊は、このなかから見つかります! たぶん……。 東えりか 今年「もっとも私が非情になった」1冊 村井理子という翻訳家を知ったのは、もうずいぶん前のことになる。時のアメリカ大統領はジョージ・ブッシュだった。この人は妄言失言甚だしく、村井さんはそれをいちいち取り上げてブログに乗せていた。後年それは『ブッシュ妄言録』として出版される。ネット上で友人となり、その後もユニークな本を翻訳し続ける村井さんが、奇妙奇天烈