自民党の平沢勝栄衆院議員がLGBT(性的少数者)について「この人たちばかりになったら国がつぶれてしまう」などと発言(3日)したことに対し、批判が広がっています。 (日隈広志) 発言から2週間、同氏はいまだ謝罪も撤回もしていません。昨年7月に「LGBTは生産性がない」などとする一文を月刊誌に寄稿した杉田水脈衆院議員も謝罪、撤回しておらず、両氏に対し自民党本部は処分を下していません。両氏や安倍政権には、権力者を縛る立憲主義とは真逆な、国家の役に立つかどうかで国民をみる思想が深く根を張っています。 「少子化」の問題に絡めた平沢発言に対し批判声明を発表した「LGBT法連合会」の神谷悠一事務局長は、世界的に「少子化」が政治の課題となった国では、「多様な性を認めない文脈、論調の中で、少子化問題をLGBTたたきに利用されてきた側面もある」と指摘。その一方で、多様な性に関して法整備した国が、その法整備によ