小惑星イトカワから地球に帰還した探査機「はやぶさ」の試料容器から見つかった細かい粒子はイトカワの鉱物であることが確認されたが、同じ試料容器内で見つかっている0・1ミリ・メートルほどの大きめの粒子もイトカワのものである可能性が高いことが16日、明らかになった。 大きい粒子を試料として使えれば、たとえば結晶構造などがより詳しく観察でき、太陽系がどのような温度変化を経て現在に至ったのかがより詳しくわかるという。宇宙航空研究開発機構は、この大きめの粒子がイトカワ由来かどうかを年内に確認する予定だ。 はやぶさの容器内では、0・001〜0・01ミリ・メートルほどの細かい粒子が電子顕微鏡による観察で見つかった。分析の結果、1500個ほどあった岩石質の微粒子すべてがイトカワ由来であることが確認され、宇宙機構が16日、発表した。