4年前、大阪出入国在留管理局に収容されていたペルー人の男性が、後ろ手に手錠をかけられたまま長時間放置され、腕にけがをしたと訴えている裁判で、国側が当時の監視カメラの映像を提出しました。 5人の職員が男性を押さえつける様子などが写っていて、男性の弁護士は「明らかに行き過ぎた行為があった」と指摘しています。 ペルー人のブルゴス・フジイさん(48)は4年前、大阪出入国在留管理局に不法滞在で収容されていたとき、食事の改善を訴えたところ、複数の職員によって1人部屋に連れて行かれ、後ろ手に手錠をかけられたまま14時間以上、放置されて左腕にけがをしたと主張し、国に200万円余りの賠償を求めています。 国側は「本人を落ち着かせるために、必要最小限度の範囲で手錠の使用を継続した。腕のけがは自分で壁や扉に体当たりして生じた可能性がある」と反論し、訴えを退けるよう求めています。 15日の裁判で、国側は部屋の監視