30日の衆院予算委員会で、野党は、国の助成金詐欺事件で東京地検特捜部の捜査を受けたスーパーコンピューター開発会社に対する国の無利子融資の経緯を追及した。同社前社長と麻生太郎財務相らの関係も取り上げ、森友・加計学園問題とともに「もりかけスパ」と呼んで争点とする構えだ。 東京地検特捜部は「PEZY Computing」前社長、斉藤元章容疑者(50)が、経済産業省所管の国立研究開発法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構」(NEDO)から助成金約6億5300万円をだまし取ったとして、詐欺罪で起訴した。同社など斉藤容疑者の会社には国の融資や助成などで総額100億円超の金が流れている。 このうち、文部科学省所管の国立研究開発法人「科学技術振興機構」(JST)が2016年度補正予算で、斉藤容疑者の関連会社「ExaScaler(エクサスケーラー)」に認めた60億円の融資を巡り、希望の党の今井雅人氏が質問