高機能生成AIの登場により、AIをめぐる著作権制度の在り方には、かつてないほど大きな注目が集まっている。権利者側からは法規制の見直しが叫ばれ、政府も各種対応に追われるなど、一種の社会的な混乱が生じているなかで、どこまでコンセンサスが得られ、どこから先に議論の余地があるのか、珠玉の論攷と座談会を通じて徹底分析。 Part I 序論 第1章 「AIと著作権」の過去・現在・未来[上野達弘] 1 AIとは 2 AIと著作権をめぐる諸論点 3 展望──生成AIブーム? Part II AIによる学習の侵害成否 第2章 日本法における権利制限──著作権法30条の4を中心に[愛知靖之] 1 はじめに 2 30条の4と旧47条の7との比較 3 享受目的を併有する情報解析? 4 30条の4柱書但書 5 おわりに 第3章 諸外国における情報解析規定と日本法[上野達弘] 1 英 国 2 欧州指令 3 スイス 4