京阪ホールディングス(HD)の加藤好文(よしふみ)会長が16日、産経新聞の単独インタビューに応じ、2030年前後に人工島・夢洲(大阪市此花区)での開業を予定するカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の整備計画が認定されたことを受け、夢洲方面への中之島線延伸を今年度内にも最終決定する方針を明らかにした。7月には、会長直轄の「検討委員会」を立ち上げる。夢洲への鉄道路線をめぐっては、他の鉄道事業者も延伸や新車両開発を検討しており、京阪HDの動きは各社を活発化させそうだ。 京阪HDは現在中之島駅が終点の中之島線をめぐり、IRの大阪誘致が決定すれば、九条まで同線を延伸する計画を本格的に検討する考えを示していた。 九条は、夢洲への延伸が計画される大阪メトロ中央線が通る。政府は4月14日に、大阪府・市が申請していたIRの整備計画を認定しており、京阪HDの対応が注目されていた。 7月に立ち上げる検討委員会
2025年大阪・関西万博の会場となる大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)に新設される「夢洲駅」(仮称)の周辺整備を担う事業者を市が公募したところ応募が一社もなかったことについて、松井一郎市長は21日の記者会見で、「夢洲の駅は万博に間に合わせないといけない」と述べ、一部を公共事業として市が実施する可能性に言及した。 万博開幕までに、新駅の改札付近から万博会場までの関連施設(約2000平方メートル)の整備をする必要がある。市は民間資金の活用を模索し、将来は大型ショッピングセンターなどを建設できるように、周辺の土地を加えた計約3万3000平方メートルを対象として貸し出す内容で、4月に「プロポーザル方式」で事業者を公募。しかし、7月の受付日に応募はゼロだった。
2025年大阪・関西万博の会場となる大阪市此花区の人工島・夢洲(ゆめしま)に新設される「夢洲駅」(仮称)について、周辺整備を担う事業者を市が公募したところ応募は1社もなく、市や万博を運営する日本国際博覧会協会は戦略の見直しを迫られている。万博会場の隣接地には、大阪府と大阪市がカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致を目指しているが、この開業時期が定まらない現実が「応募ゼロ」に影響している実態が浮かんできた。 夢洲を所有する大阪市は、24年度中に大阪メトロ中央線を延伸し、新駅を建設する計画を進めている。ホームができる地下の改札付近の広場や、地上までのエレベーターや階段など、駅から会場までの関連施設(約2000平方メートル)は元々、協会が整備することになっていた。しかし「大阪市が万博のレガシー(遺産)として整備するのが合理的だ」(協会)との理由で市が担うこととなり、…
非鉄道事業のウエート高める ――沿線人口の減少が見込まれるなか、非鉄道事業の収益拡大を目標として打ち出している。見通しは 「鉄道事業は収益の中心であり、今後も成長が必要だ。ただ、鉄道の持続性を確保するうえでも非鉄道分野のウエートを高めながら、グループの経営基盤を多角化し強化する必要がある。非鉄道分野の収益は、これまではいわゆる駅ナカ開発。鉄道利用者の利便性を上げ、価値を向上させるという取り組みだった。それを今後は駅ナカだけでなく街ナカにも広げる。駅から始まる街づくりを進めたい」 ――JR大阪駅西側では、駅周辺も含めた大規模開発を本格化させる 「大阪駅西側においては新たな改札口も設置し、乗客の周遊性を高めていく。梅田は私鉄各社もターミナル駅を構える。さらに大阪駅北側の『うめきた2期』開発も本格化し、新線『なにわ筋線』にもつながる。関西の玄関口として発展する可能性を秘めている。そこから中之島、
日経の記事利用サービスについて 企業での記事共有や会議資料への転載・複製、注文印刷などをご希望の方は、リンク先をご覧ください。 詳しくはこちら カジノを含む統合型リゾート(IR)大手の香港ギャラクシー・エンターテインメントは23日、大阪府・市が誘致を目指す夢洲でのIR施設の開発を担うことになった場合、2025年時点では部分開業になる可能性を示唆した。大阪府・市は25年の国際博覧会(大阪・関西万博)開幕前のIR開業を求めている。 同社が大阪市内で開いた記者会見で、日本開発責任者のテッド・チャン氏が「25年までの完全開業は難しい。高品質な施設を提供したい」として部分開業の可能性があることを示唆した。大阪府は4月の時点で、部分開業もあり得るとの見方を示している。 どの施設を優先して開業するかについては「行政の要求から考えると、大規模な展示会や国際会議ができる『MICE』施設が一番で、次がホテルだ
近畿日本鉄道が、2025年国際博覧会(万博)の会場となる大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)と奈良方面を特急の直通運転で結ぶ検討を始めた。近鉄奈良駅(奈良市)を始点とする奈良線を、夢洲に延伸する計画の大阪メトロ中央線に乗り入れている近鉄けいはんな線につなげる考え。奈良線と中央線は電気の取り入れ方(集電方式)が異なるため、2つの方式に対応する新型車両を開発する。 奈良線と中央線がつながれば、名古屋や伊勢志摩からも乗り換えなしで夢洲まで結ぶこともできる。万博が開かれる夢洲と、奈良をはじめ人気の観光地を特急に座ったまま移動できるようになる。 近鉄はすでに、けいはんな線(長田-学研奈良登美ケ丘)が中央線に乗り入れているが、奈良線(近鉄奈良-布施)の電車は、集電方式の違いでけいはんな線を通ることができなかった。中央線やけいはんな線は、車両を支えるレールの横にもう1本、給電用レールを設ける
今国会で話題となっているのが、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の実施法案だ。ギャンブル依存症への不安、カジノを成長戦略とすることへの疑問など批判も少なくなかったが、衆院内閣委員会で15日に可決された。与党は今国会での成立を目指す方針だ。 成立すれば、国はカジノの設置場所3カ所を選ぶことになるが、その最有力候補地と噂されているのが、大阪市此花(このはな)区にある埋立島「夢洲(ゆめしま)」だ。 大阪府は2010年から誘致活動を展開し、すでに複数の海外カジノ大手グループが1兆円規模の投資に意欲を示している。カジノを核にホテルや会議場などが整備される。 また、夢洲は、府が誘致している2025年の国際万国博覧会(大阪万博)の予定地でもある。想定入場者数2800万人で、今年11月で開催国は決まる。 IRと万博の島へ地下鉄が 大阪府知事と大阪市長は「大阪の魅力向上と新たな経済戦略のため、IRと万博
京阪電気鉄道の加藤好文会長は中之島線(天満橋~中之島)について九条駅までの延伸を検討していたルートを、さらに西九条駅まで延ばす構想を明らかにした。西九条駅でJR環状線・桜島線や阪神なんば線に接続して利便性を高める。実現すれば京都からユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)や神戸方面などに行きやすくなり、訪日外国人を取り込みやすくなる。加藤会長は「夢洲への統合型リゾート(IR)誘致が決まれば、
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