北海道利尻町が抜き打ちで試食した冷凍パックのウニ。身は溶けかけ、鮮やかなエゾバフンウニのオレンジ色とはほど遠い=同町提供 北海道利尻町は10日、ふるさと納税の返礼品となっている高級食材の利尻産エゾバフンウニについて、協力事業者のうち1社が産地を偽装していたと発表した。「苦い」「ぱさぱさ」など品質不良の苦情が相次ぎ、抜き取り調査で不良が判明。業者が「利尻産にロシア産を混ぜた」などと不正を認めたという。 【写真】北海道利尻町が抜き打ちで試食した際の冷凍折りウニ。鮮やかなオレンジ色のエゾバフンウニの身とはほど遠い=同町提供 この日、島から稚内市に渡って緊急会見した上遠野浩志・利尻町長によると、ウニの返礼品で協力している納税協力事業者は4社で、このうちカネマス上田商店(北海道厚岸町)の商品で問題が見つかった。 同社利尻工場で製造する冷凍のパックウニと折りウニについて、昨年12月から欠品の苦情が相次