1872(明治5)年に日本で初めて開通した鉄道を走った蒸気機関車「1号機関車」(国の重要文化財)も活躍した「島原鉄道」(島原市)が、創立111周年記念誌「島原鉄道111周年物語」を発行した。1908(同41)年の創業から大正、昭和、平成にかけて同社の鉄路を駆け抜けた車両たちにあらためてスポットを当てている。 同社は2008年に創立100年史を出すなど周年の節目ごとに記念誌を出版。今回は、1号機関車が走った歴史などを掘り起こすPR活動の一環で、鉄道や航空関連の雑誌を専門に出版するイカロス出版(東京)に編集を依頼。幼い頃から島鉄ファンで副編集長の上野弘介さん(40)が担当し、国会図書館や島鉄OBなどを訪ね、写真や資料、エピソードなどを収集。3年がかりで本にまとめた。 オールカラーの記念誌はB5判、82ページで3千部を発行(税込み1200円)。開業に合わせて導入した1号機関車をはじめ、島鉄で活躍