埼玉県川口市のバーで、6年前、従業員の男性を殺害した罪にとわれている、元暴力団組員の男に対して、さいたま地裁は懲役20年の判決を言い渡した。男にとって、被害者は、娘の”元カレ”。法廷で語られたのは、壮絶な暴行シーンだった。 ”遺体なき殺人” 被告は否認 特定抗争指定暴力団・山口組系元組員の島田一治被告(55)は、2016年3月、仲間のA男とともに、川口市西川口のバーで、従業員の伊藤竜成さん(当時24)に暴行を加え、殺害した罪に問われている。 今月20日、さいたま地裁が、「遺体なき殺人」事件で、判決を言い渡した この記事の画像(5枚) 初公判で、島田被告は「行き過ぎた暴行は認めるが殺人は行っておりません。」と起訴内容を否認。弁護側も、「殺害現場にいた他の仲間らの証言が食い違っていて、行為の認定は難しく、不十分だ」と主張した。なお、共犯者とされるA男は、去年10月、勾留中に自殺している。 「殺