非属の才能──挑戦的かつ、そそるタイトルに惹かれて手に取ろうとしているあなた、ちょっとお待ちを。本書はかなり、読む人を選ぶ本である。 まず、絵に描いたようなエリート人生を歩んでいる人、そして「オレの人生、そう悪くないよな」と8割方満足している人には、本書は必要なし。ここに書かれている種類の苦悩にはあまり縁がなかったろうし、あったとしても、すでに自分なりに乗り越えてしまった後だろうから、釈迦に説法だ。 また、住む土地や学歴、持ち物などにいわゆるブランド志向が強く、「それを手に入れることも幸せのひとつじゃない?」と思っている人には、本書はおすすめできない。著者は、〈自分でものごとの価値を決められないから、ブランドのタグに頼らざるを得ないのだ〉と頭ごなしにブランドを否定しているので、その物言いにカチンと来るに決まっている。 とするなら、本書に向く人とは? 本書ではまず、右へ倣えを強要する学校とい
2007年12月15日03:30 カテゴリ書評/画評/品評Love 和をもって属さず - 書評 - 非属の才能 もしかして、山田玲司には漫画より文章書きの才能の方が上かもしれない。 非属の才能 山田玲司 「絶望に効くクスリ」が青臭く感じる人も、そもそも漫画を読まない人も、こちらならすんなり飲み下せるはず。 本書「非属の才能」は、「インタビュワー漫画家」山田玲司が、「絶望に効くクスリ」を通して出会った「非属者」たちとのやり取りを、絵を一切使わず文字だけでダイジェストしたもの。 目次 - 光文社発行の書籍より はじめに 「みんなと同じ」はもうやめよう 第1章 誰のなかにも「プチ佳祐」がいる 第2章 ブルース・リーになる試験はない 第3賞 定置網にかかった人生でいいのか? 第4章 「変わり者」が群れを動かす 第5章 非属の扉をこじ開ける方法 第6章 独創性は孤立が作る 第7章 和をもって属さず
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