記者会見の冒頭、涙をぬぐいながら謝罪する小室哲哉被告(11日午前11時35分、大阪市北区の大阪弁護士会館で)=泉祥平撮影 「社会の中で更生する機会を与える」。音楽プロデューサー・小室哲哉被告(50)に対し、11日の大阪地裁は執行猶予付きの判決を選択した。 「全身全霊をかけて音楽を作っていきたい」と、法廷で音楽への情熱を語っていた小室被告。今回の判決に安堵(あんど)の表情を浮かべ、深々と頭を下げた。昨年11月の逮捕から半年余り。この日の判決で、切望する音楽活動再開に一歩近づいたが、その道は険しい。 ◆法廷◆ 黒のスーツに身を包んだ小室被告は午前8時過ぎ、大阪地裁に到着。緊張で顔をこわばらせたまま、報道陣に頭を下げながら庁舎内に入った。 杉田宗久裁判長は午前9時45分の開廷直後、「被告人は有罪」とだけ述べ、量刑を後回しにして、判決文を読み始める異例の訴訟指揮を執った。 「その場しのぎの犯行」「