世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの感染拡大はいつまで続くのか。米ジョンズ・ホプキンス大学の疫学者、ジャスティン・レスラー准教授は「パンデミックの第1波で世界人口の半分以上が感染する可能性」を指摘したうえで、繰り返される流行の波と終息までの長い道のりを予測する。 カギは感染者の年齢分布のシフト 新型コロナウイルスの感染拡大は、WHOによってパンデミック(世界的な大流行)と認められた。多くの国でさまざまな感染経路によって拡大が続いている。 中国の武漢やイタリアで実施された封鎖措置など思い切った対策が感染拡大を遅らせるかもしれないが、そうした措置をすべての地域で実施した場合の影響は、ウイルス自体より深刻になる可能性がある。 そのため、この新型ウイルスは世界を横断し、おそらく流行の第1波で世界の人口の40〜70%が感染するだろう。