約160兆円の年金を運用する巨大ファンド「年金積立金管理運用独立行政法人」(GPIF、Government Pension Investment Fund)が、株式や債券など保有するすべての銘柄を公表した。外国株のリストの上位には、アップルやアマゾン、テンセントなど、世界の市場を引っ張るITの巨大企業が並んだ。 リストは世界の企業の時価総額ランキングに似ている。専門家に話を聞くと、巨大すぎるファンドの動きは、市場に与える影響も大きすぎるため、どうしても時価総額の大きな銘柄の保有を中心とした運用になるようだ。 GPIFは、政府が出資する独立行政法人。厚生年金と国民年金を運用し、収益を国に収めることを目的にしている。 おもに国内外の債券、日本株、外国株などを保有している。2017年度(2017年4月〜2018年3月)末時点で運用している資産の総額は156兆円にのぼり、世界でもっとも大きな年金基