[香港 27日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 中国アリババ集団BABA.Nの馬雲(ジャック・マー)会長と、習近平国家主席との関係は、いくぶん複雑さを増した。国営メディアは、時価総額4000億ドル(約45兆円)の電子商取引大手アリババを創業した馬氏が共産党員であると報じた。 中国で最も有名な資本家が、IT企業に影響力を行使しようとする習主席の政策に協力している可能性は、素晴らしいプロパガンダになるかもしれないが、必ずしもそうとは限らない。 政党に属していないと一般的に考えられていた馬氏だが、中国共産党機関紙の人民日報は26日、中国の「改革・開放」に貢献した100人のリストを公開する中で、同氏が共産党員だと紹介。同氏は、トウ小平氏が40年前に始めた改革開放政策に乗り、電子商取引の大帝国を築き上げた。 中国の若者は、民間セクター主導による改革のシンボルとして馬氏を崇拝している。中に