中国の在外公館や外交官がツイッターのアカウントを続々と開設し、中国政府の正当性を盛んに訴えている。ツイッターは中国国内では規制され、一般の中国人は見られないにもかかわらず、昨年だけで三十二アカウントも増えた。対外宣伝を強化するという習近平政権の方針に基づいており、欧米と対立する中国の価値観や主張を広める目的がある。 (北京・中沢穣) 昨年七月、中国外務省の趙立堅副報道局長(当時はパキスタン臨時代理大使)とスーザン・ライス元米国連大使とのツイッター上でののしりあいが話題になった。「人種差別主義者」「無知」「恥知らず」。中国新疆ウイグル自治区でのウイグル族弾圧や米国での人種差別をめぐり、両氏は互いに激しい言葉をぶつけあった。 昨年はウイグル族に対する弾圧や香港の抗議活動をめぐり、中国政府を非難する欧米の政府やメディアに対し、中国側が反論に躍起となった。趙氏もツイッター上で欧米メディアの報道など