中国では人工知能向けサーバー(以下、AIサーバー)の需要が急速に高まっているという。AIサーバーとは一般的に、膨大なデータを処理するための容量や低消費電力など、人工知能の開発・運用のための要件を揃えた高性能なサーバーを指す。 中国メディアがIDCの調査を受けて報じたところによると、中国のAIサーバー市場は2019年に約23億3000万ドルとなり、前年比で57.9%のプラス成長になったという。なかでも特筆すべきは、Inspur(浪潮集団)というサーバーベンダーが50.8%のシェアを獲得し、同市場で存在感を誇示している点だ。なお、同社は3年連続で同市場でシェアトップを守っている。 シェア2位となったのはファーウェイで、シェアは18.4%だ。3位以下の企業はいずれも5%以下となり、実質的に2社による寡占状態(約7割)にあるということが明らかになった。なお、グローバルAIサーバー市場規模は約99億