香港政府は、新型コロナウイルスの感染者の監視にウェアラブル技術の活用を開始した。政府は中国の湖北省などを訪問した人の手首に、タグ付きのリストバンドを装着し、位置を追跡している。 筆者は以前の記事で、中国が世界に先駆けて都市封鎖の監視にドローンを導入したことを報じたが、その後はスペインなどもこの動きに追随した。感染拡大の防止に向けて、新たなテクノロジーを導入する流れは、今後も加速していきそうだ。 香港で導入されたリストバンドは、隔離に耐えられなくなった患者が出歩かないよう監視するためのものだ。リストバンド内部のICチップが患者のスマホと連動し、異常を検知した場合、当局にアラートが送信される。 香港政府は2月からこのオペレーションを開始し、わずか1カ月でリストバンドの量産体制を整えた。香港のイノベーション担当長官のNicholas Yang Wei-hsiungは、「アウトブレイクを監視するた