盟友の中川昭一前財務・金融担当相の辞任や小泉純一郎元首相の衆院再議決をめぐる発言など苦難が続く麻生太郎首相は、20日の衆院予算委員会で「3年間で必ずや景気を回復させる。全知全能を傾ける」と今後の政権運営にかける決意を示した。 自民党の谷垣禎一元財務相が「内閣に気の緩みが見られ、与党に不協和音がある。どのように求心力を回復するのか」と厳しくただしたことに対し答えた。ただ、谷垣氏は「経済危機の時に根性を入れて仕事をしたかが(将来)問われる。歴史の審判に身を預ける気持ちで仕事をしてほしい」と激励も忘れなかった。 また、民主党の仙谷由人元政調会長が国会運営に関し「3分の2(の再議決)でやればいいという発想で、国会の審議をろくにしない」と批判したところ、首相は「われわれの内閣と民主党の『次の内閣』で政党間協議をしようと言っても、1回も応じてもらっていない」と反論した。 一方、与謝野馨財務・金融