パナソニックは、スマートフォンに行き先を読み取らせるだけで、一定のエリア内を操作不要で移動できる自動運転機能を持つ電動車いすシステムを、平成30年4月にも発売する方針を固めた。同社によると、車いすの自動運転化は世界初という。空港や駅、大型施設などに導入し、高齢者や障害者をはじめ、訪日外国人らも安全・確実に移動できる仕組みを構築できる。32年の東京五輪を機に全国へ普及させていく方針だ。 電動車いすメーカー「ウィル」(横浜市鶴見区)と共同で27年ごろから開発してきた。専用アプリをスマホに導入し、エリア内の看板や地図にかざせば、目的地などの情報を読み取って自動走行する仕組みだ。 混雑する場所で人や障害物にぶつからずに進めるよう、高性能センサーによる「衝突回避システム」を搭載する。障害物の動きを予測する人工知能(AI)の採用や、車いすの位置を遠隔で確認できる見守りサービスの導入も検討する。
外国人観光客の増加に伴い、日本のトイレも多言語対応へのニーズが急速に進んでいる。昨今の観光地の個室トイレでは、店舗や施設、近隣のインフォメーションを流すようにしているところもあるという。 そうしたなか、総合ビルメンテナンスと後付けタイプの環境ソリューションを提供するサンビルは、15日まで東京ビッグサイトで開催された「第7回省エネ・節電EXPO」に出展し、防災面でも役立つトイレ内音声情報案内装置「ポッチ」のデモ展示を行った。 「ポッチ」は、スペースの広い多目的トイレで視覚障がい者用に、音声案内で個室内の様子をガイドする装置。入室を感知すると、自動で音声案内を開始し、ボタンを押すと案内を繰り返すことができる。 従来のポッチは、1パターンしかガイドを録音できなかったが、今回展示された「ポッチUD-W」は外国語を3か国まで登録可能で、増加する外国人観光客にも対応。 日本のトイレは他国にないほど清潔
全日空(NH)は2016年4月21日、羽田空港国内線第2ターミナルの出発カウンターリニューアルにあわせ、複数のユニバーサルサービス拡充を発表した。 サポートが必要な旅行者向けの「スペシャルアシスタントカウンター」を中央に配置することでの利用しやすくしたほか、遠隔手話通訳サービスや金属を使用しない樹脂製の機内用車いすを日本ではじめて導入。外国人にも伝わりやすいイラストと文字付き案内版も設置した。 また、一般利用者向けにも、新自動チェックイン機と自動手荷物預け機、係員による手続きの3機能を色分けすることで利用者が混乱なく目的のカウンターを利用できるように工夫を施した。 なお、遠隔手話通訳サービスは福祉事業を手掛けるプラスヴォイス社との連携で実現したもの。樹脂製の機内用車いすは、車いす製造の松永製作所との共同開発。いずれも羽田空港を起点に国内空港へ順次展開していく予定となっている。 ANA:報道
三菱電機は2月9日、音声認識表示技術「しゃべり描き UI(ユーザーインターフェース)」 を開発したと発表した。 専門領域の異なる同社のデザイナー8名による自主研究プロジェクトで開発。多言語音声認識機能、お絵描き機能、多言語翻訳機能、背景画像表示機能、カメラ機能、 手書き文字認識機能、対面二画面表示機能などを組み合わせ、指でなぞった軌跡に話した言葉を表示するというもので、手話や外国語ができない人でも、聴覚障がい者や外国人とコミュニケーションが取れるという。 「耳が聞こえない」「言語が異なる」というコミュニケーションの壁をインターフェースデザインの力で乗り越えることを目標に開発を進めたという。「しゃべり描き UI」に、お絵描きや多言語翻訳機能などを組み合わせた「しゃべり描きアプリ」がAndroid向けに提供される予定。 提供開始時期などの詳細は現時点で未定となるが、2016年度中に実証実験を実
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