民生委員制度が始まり今年で100周年を迎えたのに合わせ、和光市の県立和光国際高演劇部(部員15人)が、同制度をテーマとした演劇を、17日に狭山市民会館で開かれる「地域のつながりと支え合いを考える集い」で披露する。 狭山市の民生委員は定数244人だが欠員5人。高齢化が進み、60歳以上が約87%を占める。一方、市内の65歳以上の高齢者世帯は昨年度5232世帯で、5年間で約1100世帯増えた。行政や自治会などと連携した地域福祉の体制づくりが求められていることから、昨年、市側が同部に演劇の制作を依頼した。 タイトルは「スーパー民生委員X」。主人公のXが、職を辞そうとする新米民生委員の悩みを解消しながら、民生委員の仕事や課題について観客に伝える内容だ。母親が民生委員だった顧問の萩原康節(やすたか)教諭(50)が実際に民生委員の体験談を聞き、自身の経験も踏まえて脚本を作った。
差別や偏見のない社会づくりを演劇や歌などを通して考える「人権フォーラム2017in広島」(県、HIV人権ネットワーク沖縄主催)が5日午後2時から、広島市中区の市青少年センターで開かれる。メインはハンセン病とHIV(エイズウイルス)を題材とした演劇「光りの扉を開けて」。上演経験のある沖縄の若者たちと、初挑戦の広島の中高校生が心一つに作り上げる舞台で、生徒たちは「自分の心のあり方を見つめ直すきっかけにしてもらえたらうれしい」と話している。 「光りの扉を開けて」は、HIV感染を告知された女子高生がハンセン病回復者の女性との出会いを通して勇気と希望をもって一歩踏み出すストーリー。HIV人権ネットワーク沖縄が平成16年に実話をもとに制作し、沖縄在住の中高校生ら子供から社会人により各地で上演されている。 約1年前、那覇市で公演をみた広島学院中学・高校(広島市西区)の伊藤潤教諭(44)が「心に訴えかける
アルコール依存症の親がいる子どもたちを支えるため、NPO法人が絵本を小中学校に配るプロジェクトを始めた。そうした子どもの気持ちや接し方を描いたオリジナルの絵本を教師に読んでもらう狙いだ。プロジェクトは、飲酒が引き起こす問題についての啓発週間(10~16日)に合わせて進める。 絵本を作ったのは、こころの病を抱えた親と子どもを支援するNPO法人「ぷるすあるは」(さいたま市)。中心メンバーで看護師の細尾ちあきさんが絵とシナリオ、精神科医の北野陽子さんが巻末の解説を担当した。 今回配る絵本は、2年前に4冊目として作った「ボクのこと わすれちゃったの?~お父さんはアルコール依存症」(ゆまに書房、本体2100円)。65ページの作品だ。 主人公で小学校低学年のハルくんの父親はアルコール依存症で、母親とケンカが絶えない。「ボクが悪い子だから ゴメンナサイ ゴメンナサイ」と自分を責めるハルくんに、母親は「お
来年夏に開かれる全国高校演劇大会を目指す約2千校の中で、唯一のろう学校が奈良県大和郡山市にある。「言葉の壁」を乗り越えようと、手話と字幕で演じる独自のスタイルを練り上げた。「手話演劇ならではの魅力を伝えたい」。演劇部員たちは6日、奈良市のならまちセンターで行われる県大会に臨む。 10月下旬、静まりかえった県立ろう学校の体育館。1人の女子部員が前を見据えた。すぼめた右手をのど元から前へ突き出す。 〈彼は悲鳴をあげているのです〉。黒いパネルには、手話と同時に白い文字の字幕が映し出された。県大会で演じる鴻上尚史さん作「トランス」の一幕だ。 稽古は続いた。部員が床を踏みならす音と、静かなBGMが響く。 創部は2004年。高等部と中学部の生徒が一緒に活動する。セリフを声に出す劇も試みたが、審査員に「手話の個性を生かしてみては」と指摘された。そこで手話だけで挑んでみると、今度は通じなかった。 顧問の綿
自殺中2の写真公表=遺族「いじめなくすため」-最高賞が一転撤回・青森県黒石市 コンテストで最高賞に内定したものの、その後取り消された葛西りまさんの写真。8月15日に撮影された(遺族提供、一部画像処理をしてあります) 青森県黒石市で開催された写真コンテストで最高賞に内定した作品が、今年8月にいじめを訴えて自殺した青森市立中学2年の女子生徒(13)が被写体だったとして受賞を取り消されていたことが18日、分かった。遺族はこの写真と共に、亡くなった生徒の氏名を葛西りまさんと公表した。 葛西さんの父親(38)は同日、撮影者から提供された写真を公表した理由について「娘は最高の笑顔で、大好きな仲間と手踊りを披露している。いじめをなくすため、いじめで残酷な結果になったことを知ってもらいたかった」と話した。 関係者によると、青森市の男性が8月15日、黒石市で行われた祭りで踊っている葛西さんを撮影。自殺の
青森県黒石市の夏祭りをテーマにした写真コンテストで、いったん入賞が決まった作品にいじめを苦に自殺したと見られる女子中学生が写っていたとして、主催者側が入賞を取り消していたことがわかりました。中学生の遺族は「取り消しについて主催者側から納得できるだけの説明がなかった」と話しています。 ところが、被写体となった女性は、その後、亡くなった青森市の中学2年の女子生徒とわかり、実行委員会はこれを理由に入賞を取り消したということです。女子生徒は写真が撮影された10日後に列車にはねられて亡くなり、市の教育委員会などはいじめを苦に自殺したと見て調べています。 実行委員会のメンバーでもある黒石市の高樋憲市長は、「入賞作品は来月イベント会場に掲示される。イベントを盛り上げるという趣旨を踏まえると、亡くなった方が写っているのはふさわしくないと考えた」と話しています。 一方、女子生徒の祖父は、「孫が一生懸命に踊っ
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かつて不登校だった若者が、全国の木造校舎を訪ね写真に収める旅を続けている。二人三脚で撮影を支えてくれた父が昨年病気で急逝する悲しみを乗り越え、撮りためた校舎は1114校を数える。 撮影を続けているのは神奈川県横須賀市に住む角皆尚宏(つのがいたかひろ)さん(26)。 きっかけは5歳の時に見た映画「学校の怪談」だ。登場する木造校舎の古くてほの暗い空間や木肌の陰影に、怖いと思うよりわくわくした。映画がビデオ化されると借りて繰り返し見たり、小学校の担任の先生に「木造校舎ってどんな所にあるんですか」と質問したりした。 だが、4年生の頃から不登校になった。原因はよく分からないが、大勢がいる教室に入るのがなんとなく怖くなったという。家に引きこもる日が続いた。 2002年、6年生のときに父慶次さんにせがんで買ってもらった本「木造校舎の旅」を表紙が擦り切れるほど読み込んだ。本の中で建物の美しさに一番引かれた
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