長嶋茂雄氏やオシム氏がリハビリに励んだ病院 脳梗塞発症後のリハビリでは、まさに「時は金なり」だ。 失った身体の機能を取り返すためには、一刻も早く、回復期病院へ転院して本格的なリハビリを始めることが肝要である。しかし急性期病院で点滴治療を受けている時点では、私も家族も「回復期病院」のことなどまるで知らなかった。認識もなければ情報もない。 運良く大きな後遺症もなく、急性期病院から自宅に帰れる人もいるが、多くの脳梗塞の患者は急性期病院から回復期病院に転院してリハビリとの格闘をすることになるのだが、それがどんな病院なのかも、どこの病院がいいのかも、皆目わからないという状態からすべてが始まるのだ。 私が転院した初台リハビリテーション病院は、この世界では大変有名な病院である。読売ジャイアンツの終身名誉監督である長嶋茂雄氏やサッカー日本代表の監督であったイビチャ・オシム氏、そのほか政財界の著名人たちも、
「腰の痛みはどの程度ですか」「今後は訪問診療をしましょうね」──。神奈川県横須賀市の民家。里中朗さん(仮名・85才)が横たわるベッドの前に家族と医師、ケアマネジャーと訪問看護師らが車座になる。 里中さんは末期の胃がんで入院先から自宅に戻ったばかり。医師らは代わる代わる里中さんと家族に質問を投げかけ、時には議論もする。 これは、在宅医療の開始直後に行うカンファレンスの一場面。主治医である、横須賀市にある三輪医院の千場純院長はケアマネジャーとともに痛みの程度や今後の希望について、里中さんや家族に尋ねながら意見をまとめ、治療方針を決めていく。里中家を出たのち、千場さんがつぶやいた。 「今日は里中さんが退院して最初の日なので、帰宅後の様子や家族の対応を確認しました。在宅診療は対応のスピードが欠けると後手を踏むので事前の準備が大切です。こうした多職種参加によるカンファレンスを退院前後にできるかどうか
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