<大阪の西成で調査や支援活動に携わってきた社会学者による『貧困と地域』で知る、スラムとドヤの違い、知られざる釜ヶ崎(あいりん地区)の姿> 『貧困と地域――あいりん地区から見る高齢化と孤立死』(白波瀬達也著、中公新書)の著者は、長年にわたり大阪の西成で調査や支援活動に携わってきたという社会学者。自身が就職氷河期を通過してきた「ロスト・ジェネレーション」であるため、貧困問題には当事者感覚があったのだという。 そこで"漠然とした問題意識"を背景としてホームレス問題を研究対象に定め、あいりん地区でフィールドワークを実施するようになった。そうした経験を軸としたうえで、同地の貧困問題を検証したのが本書だ。 本書は、あいりん地区を通じて、「貧困の地域集中」とそれによって生じた問題を論じるものだ。あいりん地区の歴史的背景を踏まえ、この地域が被ってきた不利を明らかにし、それに対してどのようなセーフティネット
子育てをしながら、1人で翻訳会社を営む女性が香芝市にいる。市内に移り住んで10年。困った時には近所の母親たちと助け合いながら過ごしてきた。現在、市教育委員を務めており、「子育て中の母親を少しでも支援できれば」と話す。 同市穴虫の石原田明美さん(50)は2005年、当時住んでいた大阪で翻訳会社「English Hands(イングリッシュハンズ)」を立ち上げた。主に企業などから頼まれる文書の翻訳を請け負う。自宅で、インターネットを使ってやりとりする。 大阪市出身。大学時代は国際政治を学び、カナダに留学した。スイスで6年過ごし、銀行員としても働いた。帰国後、教育関連会社に勤めたこともあるが、将来の子育てを考えた時、時間に縛られずに働ける環境がいいと考えた。 起業後に結婚。07年に香芝市…
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